曖昧さ回避
●TVアニメ「SHOWBYROCK!!」に登場するオリジナルキャラクター。
アニメ「SHOWBYROCK!!」のヴィクトリアス
CV:沢城みゆき
TVアニメ二期のラスボス、通称「闇の女王」。
第一話冒頭の『崩壊した未来』では巨大艦隊を率いてサウンドプラネットに攻め込み、ぴゅ~るランド開園に湧き上がるMIDICITYにブラックホールカノンを撃ち込み、MIDICITYを壊滅に追い込み高笑いしていた(更にこの直後に現れたBUDVIRGINLOGICとダガー・モールスによって、崩壊したMIDICITYは闇に飲まれる事になってしまう)。
アニメ版の忍迅雷音はこの『崩壊した未来』から闇の女王の襲来を止める為にタイムスリップしたが、彼らも「闇の女王がMIDICITYを狙っている」事しか知らず、ダガーと一緒にいたアイレーンが闇の女王と思いこんでいた。
現在の時間軸ではARCAREAFACTの新人マネージャーとして潜伏し、知名度を上げる為と言いつつシンガンクリムゾンズとの対バンで不正するようチタン以外のメンバーを洗脳していたが、8話にてプラズマジカやメイプル社長に不正を暴かれたのをきっかけにこっそり脱走。
対バンの合間にオリオンのじいを拘束し、事務所にあった高級品(アルゴンの筋トレマシーン等)やセレンの口座といった金品を持ち逃げしていった。
そして10話にてダガーがアイレーン達を取り込み、ダークモンスターとなってプラズマジカに襲い掛かろうとしたその時、本性を現してダークエネルギーを吸収(専用のCGモデルもある)。
自ら正体を明かした後に「ぴゅ~るらんどピュルピュルロックフェスの日、全ての音楽を終わらせる」と宣言した。
フェス当日にも堂々と現れ、まさかの「演奏すらさせない」という強引な手段でシアン達の動きを封じるが…
過去
かつては惑星オルディニスにすむ一人の少女に過ぎず、とても純真かつ芯の強い性格で「正義こそ力」を信条とし、それを歌(何故かミュージカル調)にする程に心から音楽を愛していた。
惑星オルディニスは「効率と効果」を求める星であり、星民たちは幼少時から英才教育を受け、試験に通らなければ「能力がない」とみなされ社会から排除されるという選民思想の社会だった。
そんな中でヴィクトリアスは、親友のアストリアル(CV:後藤麻衣)と共に最終試験に合格し、惑星を「正義で満たそう」と誓い合っていた。
やがて最終試験の崖登り。
多くの受験生が脱落しアストリアルも弱気になる中、それでもヴィクトリアスは目標を見失うことなく、アストリアスを支えながら進んでいった。
しかし逆に自らが窮地に陥り、アストリアルに助けを求めた時………アストリアルはあろうことかヴィクトリアスを見捨て先へ進んでしまい、ヴィクトリアスはそのまま力尽きて落ちてしまった。
心から信頼していたアストリアルに裏切られたヴィクトリアス…
そのメロディシアンは突然落ちた雷を受けたと同時に闇に染まり、あれだけ苦戦していた崖を瞬間移動であっさり越え、ようやくたどり着いたアストリアルに叫ぶ。
「何故だアストリアル………何故裏切ったあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ヴィクトリアスのあまりの気迫に押され、アストリアルは恐怖に怯えた顔で崖から落下していった…
我に返ったヴィクトリアスは憎しみや嫉妬等の負の感情が絶大な力を与えることに気付き、「闇こそが力」を信条とする現在の人格に豹変。
その後もひたすら力を求め続けた末に、音楽であふれるサウンドプラネットへの侵攻を図ったのであった。
ちなみにARCAREAFACTのマネージャーに変装していたのは本人曰く『遊び』との事(不正を疑われたり有り金を失ったり、彼らからすれば飛んだとばっちりである…)。
「闇の女王」と疑われていたアイレーンは兄を奪った音楽に憎しみを抱いていたのに対し、「闇の女王」本人であるヴィクトリアスは親友に裏切られたのがきっかけで憎悪するようになったという違いがある。
ちなみに両者とも「幼少期に厳しい英才教育を受けていた」という共通点もある。
そして改心へ…
メイプル社長が起動させたメイプルロボでシアン達が解放されるも、今度はロケットパンチが不発に終わったメイプル社長を人質に取る。
しかし一期最終回でも見せたあのネコダルマでダル太夫が間一髪社長を救助し、即座にアニメ主要バンド五組が「My Resolution!!」を演奏しメロディシアン・アルマースにエネルギーを注入。
一度はその輝きを跳ねのけたが、そこからメイプルロボのまさかのメロディシアンごとのライダーキックが炸裂…!
メロディシアンから溢れる輝きを受けたヴィクトリアスは、脳裏に甦ったかつての自分の言葉から音楽を愛する心を思い出し改心(実はシンガンクリムゾンズのライブを聞いている時に、自分でも気づかない内に彼らの音楽にときめいていた模様)、シアン達に過去の非礼を謝罪し母星へと帰っていった。