概要
復讐代行を扱った漫画で、罪を犯しても懲りない輩、少年法を盾にして反省しない非行少年、犯罪を正当化するもしくはその自覚がない奴らを、「法律では裁けない」という垣根を取っ払って力技で拷問にかけて断罪する、『復讐屋』の二人組の男たちのストーリーである。また、実際に起こった事件を取り扱っているのが特徴。
登場キャラクター
主人公。坊主にサングラスと怖そうな外見だが、内に秘めた正義感は強い。被害者の依頼によって、犯罪に懲りない輩を拷問にかけて断罪、多くは殺害する。妻子持ちであったが、押し込みされてレイプ・殺害された。このことが、現在の自分を作り上げ、自らをクズと称する必要悪として行動する。
普段は依頼に来た被害者を気遣うような発言をしたり、なんだかんだ面倒見がよかったりと外見とは裏腹にごく一般の家庭を持っていた時期の彼の一面をのぞかせる一方で、悪人に対しては例え未成年や女性だろうと容赦ない拷問にかけたり、依頼者から「もういい」と言われた場合でも後々殺害したりといった行為を躊躇なく行う非情さを見せる。
普段は自身の書店、『カモメ古書店』の店主をしている。
依頼する際は大体適当な本を持ってカモに値段を聞き、カモが「いくら出せるの?」と依頼料を聞くという形式をとっている。依頼料は本人が出せる範囲だが大体は毎月の収入の3カ月分となる。
(会社員なら給料、老人なら年金など)
制裁相手に放った台詞の中でも、「もう二度とウンコできないねえ」は特に有名。詳しくは当該記事にて。
もう一人の主人公で、カモの相棒。関西弁を話す。かつて地下格闘技をやっていた経験から格闘能力に優れており、主に復讐執行対象の捕縛を担当している。
悪人を恨む気持ちが人一倍強いため捕縛の時点で殺そうとしてしまう場面がある一方で、カモのように非情になりきれない部分があり、カモの行う拷問に嫌悪感を見せたりすることもしばしば。
母親を強盗によって失っており、そのことと加害者の強盗に課せられた罪があまりにも軽いことから悪人を憎むようになっている。
開成 奈々子
カモの書店に居候している少女、元々は引きこもりだったが押し入った謎の男に両親と従姉妹を殺害されており彼女のみが唯一生き残った。
元々は復讐代行の依頼者だったが、自身を囮に引き寄せた復讐対象を取り逃してしまったため匿う意味で書店に居候させている。
頭の回転が速い一面があり、とっさの判断で行った行為によって取り逃した復讐対象をすんでのところで捕縛出来たことも。
榎 加世子
カモ達と同じ復讐屋「朝食会(ブレックファストクラブ)」の代表。
同じ復讐屋だが、こちらは本人が復讐を行うための手助けをする復讐支援であり、
カモ達とは相容れぬ存在。 本作におけるライバル的な立ち位置。
ネット上においては
当初はあまり知られていない漫画であったが、一時期ネット広告(電子漫画サイトなど)にて
「もう二度とウンコできないねえ」、「お前さんの精子工場は本日をもって閉鎖だ」
というインパクトのある台詞が掲載されていたことや、
主人公のカモの風貌が発言や行動の常識外れさでネタにされていたとあるYoutuberに似ていることから話題となった。
関連タグ
怨み屋本舗・・・同じ復讐代行をテーマとした漫画
パニッシャー・・・同じく法の裁きを逃れている犯罪者を独自に処刑していく作品