概要
漫画「善悪の屑」のもう一人の主人公。カモの相棒。通称:トラ。髪型はセミロングで関西弁を話す。卓越した格闘術を持ち、その身体能力を生かし主にターゲットを捕縛する役目を担う。腕に隠しブレードを仕込んでおり、有事の際は袖口から展開して相手を攻撃する。背中から両肩にかけて派手な刺青がある。両親は他界している。
カモの自宅で同居している。感情を表に出さないカモとは対照的に義侠心に溢れる熱血漢。カモに劣らず悪人を憎む心は人一倍強いが、依頼人に感情移入するあまり復讐屋のやり方に背いてまで悪人をすぐに殺そうとするなど、真っすぐな性格ゆえにカモと衝突することもある。一方でカモと比べて非情になりきれない部分もあり、一度カモの承諾を受けずに独断で依頼を引き受けたことがあるが、結局は加害者を殺害するにいたれず、カモに「二度と勝手なマネをするな」ときつく釘を刺されている。相手が加害者であっても女性に手を出せず、未成年者や女性に対しても躊躇なく復讐代行を実行するカモに苦言を呈する時もある。
以前は喧嘩屋として地下闘技場に参戦しており、日常的に道行くチンピラ達との乱闘に明け暮れるほど好戦的な性格だった。大阪で母親と二人暮らしをしていたが、ある日、トラが試合で大怪我して入院費が必要となり、母親は悪態をつきながらもトラのためにお金を卸して再び病院へ向かっていたところをひったくりに遭い、振り払われた際にガードレールに頭部を強打し死亡している。犯人は捕まり裁判にかけられるも刑が決して重いものと言い切れず、その過去から悪人を憎むようになった。
基本的に関西人特有の明るい人物でムードメーカー。奈々子を「イマドキの若者」と言い、よく説教しているが、仲は良好で2人でゲームをしたり、奈々子になるべく危険な行動はさせていない。