概要
漫画『善悪の屑』の第二部『外道の歌』から登場するキャラクター。
犯罪被害に遭った被害者たちの復讐を支援する企業「朝食会(ブレックファーストクラブ)」の東京支部長。だが被害者の代わりに復讐をするカモたちと異なり、被害者自らの手で復讐をするための手助けをしている。
常に高慢かつ上から目線な口調で、カモたちを「被害者になった者の本当の気持ちをわかってない」「素人の手口」と小馬鹿にしており、インテリなところもあって、あまり心象は良くない。
だが、だれかれ構わず復讐を請け負うわけではなく、自業自得で被害に遭った場合は一旦審査し、結果が悪かった場合は依頼は打ち切るという流儀を持つ。事実過去にカモたちの復讐制裁を受けたいじめ自殺事件の担任教師が逆恨みで復讐を依頼してきたときには、不審に思って一旦カモを拉致し、トラと部下の鶴巻裕を戦わせ、カモとトラの発言で完全に教師の自業自得な結果であることを見抜き、依頼を打ち切っている。
また被害者を救いたいという思いは本物であり、被害者の暴走でターゲットを殺してしまった場合には責任を感じて涙する一面もある。そのため幹部同士のしがらみが絶えない「朝食会」の定例会議にはほとんど出席していない。
実は国内有数の家電メーカー会長の孫娘。かつて鶴巻の父に誘拐され、性的暴行を受けた過去があり、大人になって再開した鶴巻を米国陸軍のレンジャー訓練を受けさせて屈強な肉体と精神を持たせて、彼女からの初の依頼として鶴巻の父をとらえさせ、復讐制裁を加え、そのまま鶴巻を部下に迎えた。
前日譚にあたるスピンオフ漫画『朝食会』では主役を務めており、朝食会のメンバーになる過程が描かれているが、同作では誘拐事件で警察に保護された後に両親との関係がギクシャクして学校では色眼鏡で見られる等、鶴巻と同様に不幸な学生時代を送っていた事が明かされている。