カバンダ
かばんだ
カバンダ( Kabandha/Kabhanda)はインドの叙事詩「ラーマーヤナ」に登場する異形のラークシャサである。
概要
山のように巨大で頭が無く、胸に目、腹に口を持ち、腕が長い。
ラクシュミーの子で、元々はガンダルヴァとして生まれたが、インドラ神と戦ったときにヴァジュラで殴られ、頭が胴体にめり込んだショックで目口が身体に生じラークシャサに転じてしまった。
インドラの雷に打たれた、またはリシの呪いで変えられたとの伝承もある。
ラーマーヤナにおいては、ダンダカの森でラーマ、ラクシュマナ兄弟に戦いを挑んだが敗れ、自らを火で焼いてくれるように頼んだ。
ラーマが火をつけると、炎の中からガンダルヴァの姿で現れ、呪いを解いてくれたお礼にシーターを助けるためには、猿王スグリーヴァの助けを借りるとよいと教えてくれたという。