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ACEの編集履歴2017/07/04 23:42:17 版
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もしかして→エース

もしかして→A.C.E./アナザーセンチュリーズエピソード

ACEとは、近畿日本鉄道の所有する汎用型特急専用車両の愛称。名前の由来は、「エースカー」と呼ばれていた10400・11400系の置き換え用車両であったことからという説があり、「ACE」という3文字のアルファベットにはAdvanced(進化した),Confortable(快適な),Common(汎用の),Easy-operation(容易な操作),Express(特急・急行)の頭文字からとっていると思われる。

概要

「ACE」には22000系グループと22600系グループの二つが存在し、一般的に、前者は「ACEエースまたはエーシーイー)」、後者は「Aceエース)」とつづる。

貫通扉を持っている。両開き式スイングプラグドアで、扉の割れ方は非対称。

どちらも4両固定編成と2両固定編成が用意され、単独2連,単独4連,2連2併結の4連,2連3併結または2連+4連の6連,2連4併結または2連2併結+4連あるいは4連2併結の8連,4連2併結+2連の10連など、さまざまな組成が可能。また、既存の特急形車両とも連結可能となっているが、この場合は最高速度が130km/hから120km/hに落とされる。

ビスタカー10000系以来親しまれてきた近鉄特急の橙+紺の塗装は、2015年から新たに設定された黄色+白に金帯のものに変更されており、「ACE」22000系についてはリニューアル工事と同時に塗装変更となっている。

車両

22000系「ACE」

1992年に運行開始。近鉄の特急型車両で初めてVVVFインバーター制御を採用。三菱電機製のGTO素子。オールM車構成である。汎用車のため、内装はかなりシンプルとなっており、運転台も簡素なつくりとなっている。断面は卵型で、先頭部の見た目はトンボに似ている。今までの汎用型特急車に比べ、側窓が高くなっている。

2015年度より、リニューアル工事にあわせて塗装変更を実施している。リニューアルにより前面表示機・側面表示機ともにフルカラーLED式となっている。

16400系「ACE」

22000系の南大阪・吉野線版。1996年に登場。基本的な構造は22000系と同一だが、2両編成単独での運用を前提としているため、若干ドアなどの配置が異なる。南大阪・吉野線は狭軌なので、狭軌台車をはいている他、最高速度も110km/hに落とされている。

近鉄のVVVFインバーター搭載車で初めて、素子にIGBTが使われた。メーカーは日立

これにより、MT構成はオールMから1M1Tとなり、パンタグラフはM車に集中的に配置された。パンタグラフは下枠交差式。2連2本のみの存在で、リニューアル工事が22000系よりも先に2編成とも2015年に実施された。なお、工事メニューは22000系リニューアル車とは異なる。

22600系「Ace」

2009年に運行開始。制御装置は三菱電機製のIGBT素子VVVFインバーターで、MT構成は4連は2M2T,2連は1M1Tで比は1:1。2連ユニットとした際、それぞれの難波寄りの車両がM車となる。車内の座席は赤系を使用。21020系では仕切り扉上に液晶モニターが付いていたが、22600系では設置を見送った。

前面表示機はフルカラーLED式、側面表示機は3色LED式となっている。

一部編成は阪神用ATS及び列車選別装置を装備し、阪神電気鉄道への乗り入れが可能。2014年2月に阪神線内での試運転が行われ、3月22日以降、この車両を使用した団体専用列車の運行が開始された。

車両フォルムから「スズメバチ」と呼ばれることも。

16600系「Ace」

22600系の南大阪・吉野線版。2010年に登場。こちらも2両編成単独での運用を前提としているため、若干ドアなどの配置が異なる。狭軌台車をはき、設計最高速度は120km/h、運転最高速度は110km/hに下げられている。

制御装置は通勤車シリーズ216820系の装置がベースのため、走行音が6820系と同じである。16400系同様、2連2本のみの存在。

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運用

22000系・22600系は共通運用を組んでおり、近鉄特急が走っている標準軌区間であればどこでも見ることができる。

16400系・16600系は在籍両数としては少数派であるが、両者の所属する南大阪・吉野線は、特急形車両が合計29両しか在籍していないので、滅多に見られないレベルではない。

エースカー

ACEファミリーの車両愛称名の元となったとされる、すでに全車退役した近鉄特急汎用車。

近鉄の看板である名阪ノンストップこそビスタカーが登場して華やかになったが、名阪乙特急や伊勢志摩方面への観光特急などには依然、ツリ駆け駆動の2200系などが現役という状態であり、その刷新を迫られていた。

そこで登場したのが、ビスタカーのようにある程度まとまった単位で運用するのではなく、2Mユニット基準で編成を自在に長短できる10400系エースカーである。

エースカーの愛称の由来はポーカーでストレートを組むときに“A・2・3・4・5”でも“10・J・Q・K・A”でも成立するということから、事実上名阪ノンストップ専用車のビスタカーに対し、冗長性のある車両としてトランプのエースに由来している。

このことから22000系・16400系を3代目、22600系・16600系を4代目ととらえる場合がある。

当代ACE同様、乙特急用として生み出された初代エースカー10400系だったが、その直後に東海道新幹線が開業、名阪ノンストップの乗客は激減し、従来の定数だった10100系ビスタII世2重連では収容力がありすぎるため、ビスタII世3連接1ユニットにエースカーを付け加えて定員を調整することになり、思わぬ形で名阪ノンストップにも進出することになった。

しかし特徴的なビスタカーがフラットカーのエースカーと手を組む姿はビスタカーだけの編成とはまた違った趣があり、VistaとAceの組み合わせであることからVA編成と呼ばれ親しまれた。

10400系

現役時の通称は旧エースカー。前面の構造などはビスタII世の貫通型構造を引き継いでいた。制御機・主電動機も当初はビスタII世と同じで電動機出力125kW。

当初は採用した冷房装置が能力不足で、固定式窓のため夏場は車内の不快指数が上がり乗客から不評を買った。この為、11400系登場後早々に更新改造が行われ、冷房装置や制御機・主電動機を11400系と統一している。また、前面構造は12000系スナックカーなどで採用された「ヒゲ」種別・行先表示付の構造に改造された。

11400系

現役時の通称は新エースカー。前面の構造は一新され、腰部にフォグランプと一体になった尾灯を装備し、貫通扉に電光式の種別・行先表示機を装備した。

10400系の反省からビスタカー由来のセパレート式エアコンをやめ、オーソドックスな分散型ユニットクーラーを搭載し冷房の能力を強化した。

また主電動機と主制御機も改良が加えられ、電動機出力は145kWに向上した。

この為、名阪ノンストップにエースカーの電動車が入ると荷重出力比が良くなり、青山峠越えが楽になると乗務員からは好評だった。

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