カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:小西克幸。
トルキエ将国に属し、ザガノスの密偵網「目と耳(ギョズ・クラック)」の長官を務める。
主人公・マフムートと同じくトゥグリル族の生き残りで、その伝統に従い犬鷲のカテリーナを使役する。黒い翼を持つカテリーナを従える姿から「黒翼のスレイマン(カラ・カネット・スレイマン)」と呼ばれる。
「俺は……目と耳の長官になった時から、戦争と戦争をしてるんでね」
人物
第1話(トルキエ暦75年4月3日)時点で33歳であることから逆算すると、トルキエ暦41年/帝国暦417年11月13日生まれ。
トゥグリル村を出て、花の都(フローレンス)共和国で当時大統領を務めていたジョバンニ・デ・オルシーニに鷹匠として仕えた。
トルキエ暦63年/帝国暦439年、バルトライン帝国の侵攻により故郷のトゥグリル村が壊滅したことを知ると、オルシーニ家を辞去し各地を放浪する。このときに当時14歳だったザガノスと出会い、「私は5年後に将軍(パシャ)になる」「その時あなたが生きていればあなたが今望んでいるものをくれてやる」と告げられる。
宣言通り18歳で将軍となったザガノスはスレイマンに私設密偵網「目と耳」の設立を持ちかけ、スレイマンはこれに応じた。以後数年にわたって各地を旅し、「目役(ギョズ)」「耳役(クラック)」の整備を進める。
マフムートとはかつての一族の故地であったイェニ・トゥグリル村に近い鳥柱山で出会い、以後協力することになる。
軍を率いて行動することはないものの優れた戦士である。同族のマフムートからは「先輩(ベイ)」の敬称で呼ばれる。
かつて花の都のオルシーニ家の鷹匠として、また「目役」「耳役」勧誘のために世界中を回った経験から非常に顔が広い。
犬鷲の使役についてはマフムート以上に造詣が深いほか、耳役との通信用に伝書鳩を多数飼育している。
首都・金色の町(アルトゥン)ではザガノスの執務室に出入りしている様子が描かれる。
ファッションにも敏感で、女性にもてる。花の都共和国で大統領を務めるカテリーナ・デ・ロッシは、花の都滞在時代の恋人である。