マッドガッサー
まっどがっさー
マッドガッサー（Mad Gasser）とは1933年の12月22日夜にアメリカのバージニア州に現れ、有毒ガスをまき散らしたといわれる怪人。
概要
1933年の12月22日夜、バージニア州ボトトート郡に現れた黒づくめの怪人で、突然民家の中に甘い匂いのガス状のものをまき散らした。
このガスを吸った者たちはひどいめまいやしびれ、吐き気に襲われたといわれる。
そして同地では、数ヶ月にわたり同様の被害を訴える者が続出した。
最初の犠牲者の家の近くの変色した雪からは、ヒ素や硫黄などが検出されたという。
しかし、筋肉質の男が逃げるのが見えた、出没したといわれる場所に女物の靴跡があったなどの様々な情報はあったものの犯人は捕まらなかった。
そして10年後の1944年9月1日以降にイリノイ州マトゥーンでも同様な目撃例や、被害の報告があり騒ぎになった。
工場施設から漏出した汚染物質が原因ではないかともいわれたが、近隣の工場は調査された結果、安全であると認定されたという。
結局は何者かの仕業なのは確かだが、模倣犯の存在や集団ヒステリーのために被害が拡大したともいわれている。