概要
1933年の12月22日夜、バージニア州ボトトート郡に現れた黒づくめの怪人で、突然民家の中に甘い匂いのガス状のものをまき散らした。
このガスを吸った者たちはひどいめまいやしびれ、吐き気に襲われ、重症のものは意識を失ったといわれる。
そして同地では、数ヶ月にわたり同様の被害を訴える者が続出した。
最初の犠牲者の家の近くの変色した雪からは、ヒ素や硫黄などが検出されたという。
しかし、「筋肉質の男が逃げ去るのが見えた」、出没したといわれる場所に「女物の靴跡があった」などの様々な目撃情報や痕跡があったものの犯人は捕まらず迷宮入りした。
そして10年後の1944年9月1日、イリノイ州マトゥーンでも同様な被害の報告があり騒ぎになった。
工業地帯が隣接しているので、工場施設から漏出した汚染物質が原因ではないかともいわれたが、調査の結果、近隣の工場は原因ではないと認定されている。
結局は何者かの仕業なのは確かだが、模倣犯の存在や集団ヒステリーのために被害が拡大したともいわれている。
多くの被害者を出した怪事件ではあるが死者は出ていない。
犯人の正体としてはアメリカ政府自体による実験、ナチスの工作員、宇宙人、吐き気をもおよす悪臭を放つという猿のようなUMA・スカンクエイプなど諸説がある。
創作での扱い
女神転生シリーズ
※メイン画像
初出は都市伝説系の悪魔がたくさん登場した『ソウルハッカーズ』等では種族は”外道”。『ソウルハッカーズ2』では種族は”怪異”になった。
ガスマスクをかぶったマントの黒づくめの男として登場した。相手を麻痺させる「パララマ」や毒属性の特技「ベノンザッパー」を持ち、もちろん会話は”マッド口調”。
『真・女神転生Ⅳ』では敵全体に毒状態を付加する「毒ガスブレス」及び風邪状態を付加する「パンデミアブーム」が初期スキルであり、より原典のイメージに近いスキル構成となっている。また、チャレンジクエスト「トレーニングバトル9」では主人公の仲魔として登場し、居丈高なラリョウオウたちに対して敵愾心を覚えたモムノフの呼びかけに黙ってうなずいて協力の意思を見せるという意外な一面を見せている。
デザインの金子一馬氏は、雑誌コラムでイリノイ州での目撃情報をもとにした、ニット帽で細身の軽装なマッドガッサーも描いている。
戦慄!!呪いの都市伝説モンスター/呪いの都市伝説モンスター
都市伝説をテーマにしたホラーコミックアンソロジー。逆柱いみり氏によって漫画化されている。
マジカル・シティ・ナイト
朝松健によるライトノベルシリーズの第一巻に登場。魔法世界であるマジカル・シティに入り込んだ科学世界の尖兵として暴れ回る。