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編集者:W-O-R
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登場話:第15話「友よ 熱く眠れ!!」

CV:大塚明夫

概要

皇帝バッカスフンドによって廃棄されたメカが集合し、合体して誕生したマシン獣。

廃棄物が合体し生まれた為、無造作な外見をしており、バーロ兵の部品などが体の各部に見られる。

「バラリベンジャー」という名はアチャが付けたもの。

捨てられた怒りを皇帝に向け、復讐を果たそうとするも返り討ちに遭い、地球に逃げ込む。バッカスフンドを倒す為の力をつける為、中央エネルギーセンターを襲い、バッカスフンドを倒す為のエネルギーを蓄えている最中にオーレンジャーと遭遇するが、無駄な戦闘をする事なく去っていった。

他のマシン獣と違い情を持ち、あくまで敵はバッカスフンドのみとし、他の者は傷つけない事を己の信念(本人曰く「誇り」)としている。

車に轢かれそうになった捨て犬・ジローを助けたことを切っ掛けに裕司と知り合い、彼に胸の内を吐露し、その後再度、エネルギーセンターを襲撃し、銃で撃たれて負傷した時は、裕司によって助けられた。

エネルギー切れで倒れるが、裕司の超力エネルギーを注がれ傷は癒えて復活、互いに理解しあう関係となり、共にバッカスフンドを倒す事を誓う。

そんな矢先、執事アチャが出現。バラノイアにつくように命じられるもそれを拒んだ為、救援に駆け付けたブルーと共闘。ブルー以外の4人も彼を救うためバーロ兵と戦う。

しかし、現れたバッカスフンドの攻撃で倒れ、アチャに特殊なコントローラーを取り付けられ、自我を失い殺人マシンと化し、暴走したままオーレンジャーを攻撃してしまう。

最初は攻撃できずに一方的にやられるブルーだったが、他の者は傷つけないという彼の誇りを守る為に倒す事を決意。激突ローリングボンバーと稲妻・超力トンファの連続で怯み、ブルーのジャイアントローラーによる命がけの攻撃によって致命傷を受けた。

その後、自我を取り戻し、ブルーに打倒バッカスフンドの意思を託してオーレンジャーの元から去って行き、独り歩き続けスクラップ置き場に辿り着き、そこにいたジローを優しく撫でると、体が限界を迎えバラバラに崩れ去り、一人ぼっちのジローを見守るように、周囲の廃棄物と共に永遠の眠りについた。

解説

もはやテンプレと化した怪人との交流の話であるがこの話は

巨大ロボ戦の描写がない。

レッド専用兵器にブルーが乗り込む。

と、随所にパターンから外れた要素を取り込んでいる。

これはこの話の監督を務めた沸田洋氏が、井上氏の脚本を読んで「この話には巨大化は逆にしらけるんじゃないか。」「ブルーが止めを刺すべきでは?」と自分なりに考え井上氏に相談したところOKが出たため、上層部とスポンサーを必死に説得して実現させたからである。

(特にジャイアントローラーの件はおもちゃの設定の根幹に関わるためスポンサーとの間でかなりこじれたらしく、オーブルーが耐えられないという妥協点を書いたことで何とか納得させた)

そしてイレギュラーにテンプレを組み込んだこのエピソードは相当異色な物になったが、ブルー役の合田氏とバラリベンジャーの声優を務めた大塚氏の熱演もあり非常に完成度の高い作品に仕上がっており、ファンからは「オーレンジャー屈指の神回」と言われている。

余談

声を演じた大塚氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となるが、この頃すでに声優としてある程度の地位を獲得していた大塚氏の熱演もあって前述の通り、非常に印象深いキャラとなった。

また、彼は唯一バラノイア帝国の中でオーレンジャーと協力を求めた存在である。

オーレンジャーの後日談である『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』では裕司は「5人いないと超力は全開しません」と述べているが、本作の話で裕司本人がオーブルーとして一人でバラリベンジャーを倒しているため明らかに矛盾している。

もっとも、当作品の浦沢ワールドとしての現状を考えれば些細なことなのだが…

大塚氏は1999年の戦隊でも敵組織の怪人・死神戦士災魔獣タナトスを演じたが、こちらもバラリベンジャーと同じく戦隊メンバーと交流して改心するが最期は倒されている。

そして2017年の戦隊

そこには再び正義の魂を燃やす彼の姿があった

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