概要
コンテ・ディ・カブール級戦艦1番艦。
艦名は「カブール伯爵」(イタリア王国初代首相、カミッロ・ベンソ・コンテ・ディ・カブールの事)に因む。
1910年8月10日起工、1911年8月10日進水、1915年4月1日就役。
1915年5月24日、第一次世界大戦勃発。ルイージ・アメデーオ・ジュゼッペ・マリーア・フェルディナンド・フランチェスコ・ディ・サヴォイア=アオスタ少将の旗艦だったが、オーストリア・ハンガリー帝国海軍は消極的で、交戦の機会はなかった。
1928年5月18日退役。
1932年12月24日、フランス海軍の新戦艦「ダンケルク」が起工。イタリア海軍はその性能に脅威を感じる。
1933年10月、トリエステ造船所に移され、原型をとどめない程の大改装を受け、高速戦艦に生まれ変わった。新造した方が安く済んだともいわれる。
1940年6月10日、イタリアが第二次世界大戦に参戦。再就役。
7月9日、カラブリア沖海戦に参加。
1940年11月11日、イギリス海軍のタラント空襲で魚雷1本が命中し、大破着底。
1941年7月、浮揚に成功。トリエステ造船所で修理が行われる。
1943年6月、修理が中断。
9月8日、イタリアが連合国軍に降伏。ドイツ軍はトリエステ周辺を占領し、コンテ・ディ・カブールを接収。
1945年2月20日、アメリカ軍の空襲で沈没。
1950年12月8日、浮揚作業の開始。
1952年に浮揚、解体された。