概要
軟骨魚綱ツノザメ目ツノザメ科の総称。
特徴として2基の背鰭の前にそれぞれ強い1棘が有り、臀鰭が無い事が挙げられる。
ツノザメ属、ヒゲツノザメ属の2属に分類される。
ツノザメ属のアブラツノザメは、北太平洋の冷水域に広く分布しており、日本近海でも見ることができる。
日本では他に、トガリツノザメ、ヒレタカツノザメ、フトツノザメ、ツマリツノザメ、ヒゲツノザメ属のヒゲツノザメが生息している。
ツノザメ科が分類されるツノザメ目の中には他に、アイザメ科、ヨロイザメ科、カラスザメ科、オンデンザメ科、オロシザメ科があり、最大種はオンデンザメ科のニシオンデンザメで、最小種はヨロイザメ科のツラナガコビトザメ、オオメコビトザメ、オキコビトザメ、カラスザメ科のカーターカラスザメなど複数種挙げられる。
アイザメ科のアイザメやオンデンザメ科のユメザメなどの深海に生息するものは、肝臓がすこぶる大きいという特徴を持ち、カラスザメ科のフジクジラやヨロイザメ科のオオメコビトザメは深海性で、腹部に発光器を持つ。
ツノザメ目は、このほかにも多くの種が知られており、サメの仲間ではメジロザメ目に次ぐ大きな分類群である。
なお、卵黄を用いて仔を育てる胎生で数尾から十数尾の子を産む。妊娠期間はアブラツノザメで20~22か月で非常に長いものもいる。