解説
日本語CV:松岡美里
コロニー出身の空挺部隊女性兵士、肩書は第5空挺部隊のサポートエンジニア。物語開始の2年前で地球に降下したが、不正確な座標情報により部隊とはぐれてエイドス7に着陸。一年ばかりエイドス9等を探索した後に再び戻り、救難信号をコールしつつコールドスリープしていたが、ポットの故障で閉じ込められ、アルファネイティブ「ギガス」を倒したイヴに救出された。
人物
初期資料ではアダムやイヴと同年代と紹介されていたが、幼い容姿と元気一杯な性格をしている。特徴は短髪、低身長とそばかす。
機械の整備・改造を専門としており、のちにドローンに銃火器機構を内蔵したり、イヴのボディセル(身体)を整備・改造したりと様々なサポートを担当する他、アダムが別行動を取った以後は飛行艇「テトラポッド」の整備・運転も担当するようになる。
アダムと同様、リリーは着替え可能のNPCサポートキャラクター扱い。もう一人のナビゲーターとして物語の最後まで同行し、文書収集などさまざまなやり込み要素で彼女のゲージを上げることが、トゥルーエンディングへの分岐条件となる。
余談(微ネタバレ付き)
他の二人の名前はアダムとイヴに加えて、同じ会社の前例もあるから(瞳も同じ虹色)、彼女はリリスポジション担当と予想されやすい。しかしゲーム内で入手可能の漢字付き私服衣装は思い切り「百合」と書いて、イヴに懐くほか、特定状況のみ発生するとあるミッションでは彼女の亡き親友(?)のエピソードがある。過剰な容姿平均化などをせず、イヴや亡き親友との関係性もストーリーに関わっている。
蛇のように神、すなわちマザースフィアの「真実」を教える役回りはレイヴンが担当するため、本作どちらと言うと普通に善人でムードメーカー。一応リリス以上の元ネタ疑惑ありの大物と、類似のニケもいるが…
親記事記述の通り、物語開始時点の「人間」は男女や出身地に関係なく、ある人物以外全員アンドロイドのような存在である。
しっかり用意されたアダムイヴやキリスト教ネタ関連も、トロッコ問題レベルの種族対立がメイン。マザースフィアと敵対する展開と理由は、リリーの運命次第で変わる。
ちなみにリリーゲージ上昇系文書の種類は反マザースフィアばかりから、例の「2年間ポットに閉じ込められた」の矛盾は上記の解説の他、「彼女またはその親友が最初からマザースフィアに疑念を持つ反逆者で、救出されたばかりのリリーはアダムやイヴのことを未だ信用していないから嘘を言った」という推測も存在している。後半の展開から考えと、「親友がマザースフィアの秘密に踏み込んだ」のほうが正しいかもしれない。
『NieR:Automata』とのコラボ衣装は名前繋がりなどではなく、パートナー繋がりで9S衣装、短パンは同じだが上半身とバッグが女性服風にアレンジされた。
リリーという名前自体がオリジナルである韓国版と同じだが(本来百合の韓国語読み方は漢語に似たもの)、繁簡両方の中国語字幕に限り意訳で百合となる。
苗字のアルテミスについて、プレイヤーによってはギリシャ神話人物ではなく宇宙船のほう(Ⅱ世を2号に変換)を推測する。
関連タグ
関連人物(ネタバレ)
イベリス
ゴスロリ衣装を着用した空挺部隊兵、前述の亡き親友その人。リリーゲージ100%時の隠しミッション「秘密の園」の目的は、彼女のメモリースティックを回収すること。
既にボディセル損壊による「死亡」したため台詞はないが、リリーの行動や後述トゥルールートの展開から、「イヴにとってのタキ」に近い立ち位置とも言える。
プロビデンス(戦闘エグゾスーツ)
軌道エレベーターの戦いで、コロニーから送り込んだ戦闘エグゾスーツ。終盤リリーがそれを着用してイヴと共にネストへ向かうが、「手を取らない」ルートではエルダーネイティブ(アダム)の手で消去され、「手を取る」ルートではコロニー側の遠隔操作されラスボスになる(ミッション目的は「リリーと戦う」)。
前述の「秘密の園」が発生しない場合、イヴが(既にマザースフィアの攻撃を受けた)リリーごとプロビデンスを撃破するというメガニケ並みの鬱展開になり、激怒したイヴはそのままマザースフィアと空挺部隊の大軍と戦う…皮肉にもアダムやレイヴンと同じ誤ちを繰り返してしまった。やむを得ず主人公は信頼した相手を殺害する展開、そしてリリス(蛇)要素の少なさから、リリーに似たニケとキリスト教人物はマリアンと聖母マリア(またはシンボルは百合の花)の可能性もある。
「秘密の園」経由の場合では、リリーがイベリスのハッキングコードを使ってプロビデンスから脱出に成功、イヴがそのまま無人のプロビデンス撃破する。ちなみに、このルートの融合イヴについでの感想も前のイヴが好きという告白にして拒絶の遺言から、また慣れてないに変わる。