鉄道車両の系列の一つ。
JR九州 885系電車
長崎本線の特急「かもめ」の速度向上を目的として開発・新製された振り子式電車である。同線で2000年3月から運行開始。アルミ製車体の白をベースとした塗色から「白いかもめ」と称される。
日豊本線の特急「ソニック」の増発用にも増備されており、こちらは「白いソニック」。前頭窓周りなどのアクセント色で区別できる。但し、2010年末からはかもめ編成にロゴマーク変更と併せてアクセントカラーを青に変更した編成が現れており、こちらはライトケース等の違いを見なければ、遠目からの区別が難しくなっている。
なお、「白いかもめ」編成が「ソニック」の運用に、「白いソニック」編成が「かもめ」の運用にそれぞれ入ることがある。
内装としてはグリーン車・普通車とも本皮革張り座席を採用、床張りをフローリングとしたことが特徴である。
2001年に鉄道友の会のブルーリボン賞、日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞、さらにヨーロッパの「ワトフォードグループ」が選ぶブルネル賞大賞を787系、883系に続いて受賞し、その優秀さを不動のものとした。
その後、台湾とイギリスへは885系をベースにした日立製作所製の車輌が輸出されている。台湾では振り子機能を持ち、主に東部地区の主力特急として活躍している(主に台北~花蓮の電化区間)。一方イギリスの車両は「ジャベリン」の愛称が付けられており、こちらは振り子機能は搭載していない。