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ラディーチェ・リロトの編集履歴

2017-09-20 03:45:46 バージョン

ラディーチェ・リロト

らでぃーちぇりろと

ラディーチェ・リロトとは、TVアニメ『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』の登場人物である。

CV:深川和征

人物像

アーヴラウ代表首長選後に新設された鉄華団地球支部へ派遣されたテイワズの監査役。

普段は会計や経理といった事務仕事を担当している。

一期で同じ立場だったメリビット・ステープルトンと比べても効率性に強いこだわりを持ち、それ故にファミリー企業的な気風が強く時に合理的・理論的な考え方の出来ない鉄華団に対して苛立つこととなる。

更に団員は未就学者が多く事務知識が乏しい上、現場主義の風潮からか事務仕事への理解は希薄。テイワズへの不備報告といった監査役としての仕事ぶりは定かではないものの、現場を円滑に回すためにと地球支部のまとめ役であるチャド・チャダーンとも衝突を度々繰り返す等、半ば孤立状態であった。

現実でも監査は現場から敵視ないし、倦厭されがちだが、この鉄華団でも例に漏れず、「テイワズ本部から自分達を監視、牽制する為に派遣されたスパイ同然の輩」として、地球支部メンバーの大半からは疎まれている。


そんな折、本来鉄華団では対抗不可能な大海賊「夜明けの地平線団」に火星本部が狙われたことで、地球支部に配備予定だった獅電をテイワズトップとの合意の下で本部に回すこととなる。

ラディーチェは支部の功績を優先して本部切り捨てを主張するが、本部が潰れれば支部も終わるというチャドの意見が通り、不満からガラン・モッサと内通。多額の報酬と引き替えにアーヴラウ防衛軍発足式典で爆破テロを手引きし、蒔苗東護ノ介とチャドを意識不明に追い込んだ。

その後はチャドの現場不在を利用し、地球支部と火星本部との連絡役として情報を操作。アーヴラウがSAUと紛争状態に陥ると、支部で唯一彼も「家族」とみなして信用していたタカキ・ウノら現場の人間を「獣」と呼んで影から操った。

しかし火星本部の増援部隊の手で自身の不正が明るみになり、彼らに身柄を拘束されると、ガランに全ての罪を着せて潜伏先の情報をリーク。そして己の正当性を主張するが、けじめを付けるためにと覚悟を決めたタカキの銃弾に倒れる。


皮肉な事だが彼の死後の整理で、地球支部の事務や経理が派遣である彼の一手に握られていたことがわかり、鉄華団の支部運営の欠陥が証明されてしまった。

なお、外部監査に自社の経理関係を一任するのは、言わば弁護士や検察官と裁判官を一人が兼任するに等しい異常事態である。

更に地球支部には雪之丞のように「愚痴や不満を聞いてくれたり、論してくれる潤滑油の大人」がおらず、地球支部のメンバーの大半がCGS参番組以上に大人に酷使されていたブルワーズの出身で大人への不信感は人一倍強かったため、ラディーチェと少年兵との溝が深まるばかりであった。


鉄華団にも十分落ち度があったのは確かだが、ラディーチェもラディーチェで火星本部あっての地球支部という前提を失念しており、更には自分を信頼してくれたタカキを頼ろうとせず、歩み寄りを放棄している。

それどころか、自身が裏切ってガランと共謀した結果、鉄華団はおろかアーヴラウにも甚大な被害をもたらし、テイワズの面子を思いっきり潰したという事実すら頭から抜け落ちていた。

その最期は上記の通りであるが、宇宙ヤクザ相手に裏切りをやらかした者の末路としてはまだ温情があった方であろう。

モンターク商会の専務のケースと比べると裏切りに対するペナルティが重過ぎると思う方もいるだろうが、あちらが『最初から裏切りを予測されていたほど信用が無かった』『鉄華団側の被害は無いような物』だったのに対して、ラディーチェの場合は『疎まれはすれど裏切ると予測されなかった程度には信用があった』『裏切りによって上記の被害を発生させた』、という重大な違いがあることを忘れてはいけない。


関連項目

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ テイワズ 鉄華団

チャド・チャダーン タカキ・ウノ ガラン・モッサ

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