「我等魔族の神よ。私に今日を生きる糧を……あ!?い、今の無しで!」CV:上坂すみれ
概要
東大陸で生まれ育った魔族の少女で、10代半ばの食べ盛り。
両親を亡くし、貧しい村から身一つで王都へやって来たものの、勤め先で魔族であるという事実が露呈してしまい、職にあぶれて廃墟に寝泊まりする生活を送っていた。
ある時、廃墟に現れた扉から漂うコーンポタージュスープの香りにつられて『ねこや』に迷い込み、出会った[店主>店主(異世界食堂)]の提案で「ドヨウの日」のウェイトレス(日当銀貨10枚=10000円。三食の賄い付き)として雇われ、彼を「マスター」と呼ぶようになる。
後に口入れ屋に偶然紹介され、ねこやの常連でもある「メンチカツ2世」ことサラ・ゴールドの自宅の住み込みの家政婦として雇われる事となった。
外見
普段は桃色基調の着古した服に、角を隠すためのキャスケット帽を被る。
『ねこや』で働く時のウェイトレス服は、白のブラウスに黒のベストとフレアスカート。
黒猫のアップリケがついたエプロンを身に着け、髪型は角の横でツインテールに留める。
元々食うや食わずの生活をしていたため、痩せ気味の体型にボサボサの髪質だったが、
ねこやの賄いやシャワー等で栄養状態・衛生状態が改善してからはかなりの美少女へと成長。
サラに雇われる前の日雇いの仕事でも、魔族を差別しない雇い主を選ぶことでトラブルはかなり減った。
(ナンパされるなど別のトラブルは増えたらしいが)
能力
能力そのものは人間と変わらず、剣も魔法も使えない年相応の少女に過ぎない。
しかし謙虚で純朴、頑張り屋な性格が幸いし、ウェイトレスとして大いに店主の力になっている。
読み書きは出来ないが、注文はすべて頭に入れられるぐらいに記憶力は良い。
嗅覚が鋭く、アニメ版では『美味しそうな香り』に鼻を鳴らす描写が何度かある。
あえて言うならば笑顔が最大の武器。
美味しそうに料理を食べる顔は、店主に「料理人冥利に尽きる」と言わしめた。
余談
アレッタ達の世界では、数十年前に魔族と人間が争っていた過去があり、当時ほどではないにしろ王都周辺ではいまだに差別・偏見が根強い。
だが『ねこや』には魔物なども含めた多種多様な種族が集まる事、料理の好みでの口論以外の「争い」が一切認められておらず、破れば出入り禁止になる(異世界の住人にとっては「美味しい料理が食べられなくなる」)事から、店内での揉め事とはほぼ無縁。
また赤の女王からもねこやの一部(すなわち彼女の『財宝』の一部)と認識されているため、知らず知らずのうちに害する者から守護されている。
各種メディアでの違い
小説版(WEB版・書籍版共)での店主からの呼び名は「アレッタさん」→「アレッタちゃん」→「アレッタ」。
アニメ版では一貫して店主から「アレッタさん」と呼ばれている。
コミック版及びアニメでは原作より早く登場している。
書籍版によると傭兵の兄と嫁いだ姉がいるらしい。