織田信包とは戦国時代および江戸時代初期の武将で大名(1543~1614)。
織田信長の弟で法号は老犬齋。
概要
織田信秀の子供として生まれる。一般的には土田御前の子で四男とされるが諸説あり。一時期北伊勢を支配する長野工藤氏に養子入りしていたが後に信長の命で解消する。
以後は兄に従い、各地を転戦。浅井氏滅亡の際には妹のお市や姪達三姉妹を手厚く保護した。一族の重鎮として甥織田信忠の補佐も務めた。
信長没後は豊臣秀吉に従い、伊勢津に十五万石を領した。
その後秀吉に反抗した北条父子の助命嘆願をしたため怒りをかい、後に改易処分をうける。この直後に出家する。
しかし御伽衆として再度召し抱えられ、近江を経て丹波柏原に三万六千石を領した。
関ヶ原の戦いでは西軍に属したが、徳川家康には罪を不問とされる。
今度は豊臣秀頼の補佐をしたが大坂の陣直前に急に吐血し死亡。享年72歳。毒殺説もあるが詳細不明。
三男の信則が後を継いだが、信包系の織田家はその次の信勝の代に途絶える。
後世での扱い
とにかく地味の一言に尽きる。織田一門衆では信忠、織田信雄に次ぐナンバー3で功績もあったが、基本的に脇でなんかやっていた人程度の認識しかされない。
歴史小説で名前しか出てこないなんてザラで、トンデモ戦記ですら中々お呼びがかからず、コーエーのゲームではパッとしないステータスにされ、その他のゲームや漫画では軽く無視をくらう。
信長はまるで謀反を起こした織田信勝しか兄弟がいないかのように描かれることが時々あるが、その被害を被った一人。
一応その出生と最期には謎があるが、そんな物に興味があるのは恐らく学者か、余程のマニアぐらいであろう。
ちなみに戦国大戦では黙って兄を支えるクールなイケメンキャラとなった。レアではないが、カードとしての使い勝手もそこそこで、十分な出世と言える。これで少しでも知名度が上がることを祈るばかりである。