「泣いて馬謖を斬る」という言葉で三国志に明るくない人にも有名である。
人物像
「馬氏の五常」の中の五男、つまり末っ子。兄に「白眉もっともよし」の馬良がいる。
もっともよいわけではないが、才能にあふれており、非常に諸葛亮にかわいがられている。
馬謖が「城を攻めるは下策、心を攻めるが上策」と助言したことにより孟獲討伐に成功したり、と確実に頭の切れる方の人材である。
・・・が、どうにも口先が先走るタイプだったようで、実は人がかなり読める劉備からは諸葛亮に対して「口先だけなので重要な事を任せてはいけない」と言っている。
だが、諸葛亮もどちらかと言うと口先三寸タイプのため、本気で聞いちゃいない。
その人材登用は諸葛亮の第一次北伐で祟る事となる。
戦略上の要所である街亭を守る事になった彼は、可愛がっている諸葛亮の言う事さえスルーしてさらに副将の王平の制止も聞かず山上に陣取り、結果孤立し惨敗を喫することとなってしまう。
敗戦の責任を問われた馬謖は諸葛亮に泣く泣く処刑されてしまう事になる。
けじめをつけるという意味ではよかったのだが、この時に諸葛亮が敗戦の責任を取って3ランク降格しながらも実権を握り続けたという事を考えると「泣く位なら殺さなくても良かったんじゃ?」という意見を述べる歴史家もいる(ただし、敗戦後に処罰を恐れ逃亡を図ったという説もあるのでその場合は仕方ないともいえるが)。
街亭の敗戦での顛末からネット上での別称(あるいは蔑称)は「登山家」。謖の字が変換しづらいこともあいまって、三国志関連のコミュニティだと普通に登山家で通じることも多い。
登場作品
他の三国志ゲームにも登場しているのだが、なぜか三国志パズル大戦に登場してから作品数が多くなっている。
三国志パズル大戦
基本的にレア度の高い武将は課金しないと手に入らないことの多いこのゲームにおいて唯一の友情ガチャ(課金を行わないタイプ)で出現する超レア。
技能も非常に珍しい「ランダムにさまざまな技能を放つ」というで、基本的にかなり有能(中にはラスボスをほぼ1撃級もある)だが、有能だと重宝しすぎると
「99%のHPを消費する」
という諸葛亮も青ざめるような敗戦確定級の自爆スキルを放ってくるので過信しすぎないように。
真・三國無双
3:下村基治 4:田中大文 5以降:野島健児(3~5までは剣、6以降は刀)
2の頃から専用イベントがあり、3では敗戦後の処刑(孔明に泣いて斬られるムービー)や4以降は街亭の戦いにて総大将を務める。演義通り山頂に布陣するので、ピンチに陥りやすい。
ちなみに4では「見た目は文官なのに声は勇将」の特殊なモブとして登場していた。
5にて街亭の戦いに専用BGMがついた事で「登山家のテーマ」と呼ばれる様になってしまった。
6猛将伝では自らの失策を認めない強情な性格であったが、7ではその失策をきちんと認めた上戦後には自ら処断を求める実直な姿を見せる。IFフラグの回収に成功すれば、なんと処刑されずに生存する展開が用意されている。
7の陣地会話では、諸葛亮の弟子として弟弟子にあたる姜維の台頭に焦りを感じていたようだ、と兵士が語っている。
真・三國無双ブラストで脱モブ。公式から自信家であると設定されており、ポーズや口元にその傾向が顕著に見られる。文官服のような上着の下に軽装の鎧を付けた前線司令官らしい姿。
首元の装飾は馬良と色違いで、冠にある太極図の飾りは諸葛亮と似た物。
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