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馬謖

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ばしょく

三国時代・蜀漢の武将。字は幼常。「泣いて馬謖を斬る」という故事で有名。

泣いて馬謖を斬る」という言葉で三国志に明るくない人にも有名である。

人物像

荊州襄陽出身。「馬氏の五常」の中の五男、つまり末っ子。四兄に「白眉もっともよし」の馬良がいる。

劉備が荊州南部を掌握する頃に馬良と共に仕えた。

馬良には劣るが彼も才能にあふれており、非常に諸葛亮にかわいがられている。

孟獲討伐戦で「城を攻めるは下策、心を攻めるが上策」と助言するなど、頭の切れる人物である。

しかし、どうにも口先が先走るタイプだったようで、人物鑑定眼に優れた劉備からは諸葛亮に対して「口先だけなので重要な事を任せてはいけない」と言っている。

だが、諸葛亮もどちらかと言うと舌先三寸タイプのため、聞き入れられることはなかった。

三国志演義では、司馬懿を流言により左遷させる献策を孔明に行うという場面等が追加され、北伐の描写とあわせて「机上では優れた面を見せるも、実戦の経験に乏しく、周囲も自分もそれを気にしている」という中々面白いキャラ付けが成されている。

その人材登用は諸葛亮の第一次北伐で祟る事となる。

戦略上の要所である街亭を守る事になった彼は、過信から諸葛亮の指示さえスルーしてさらに副将の王平の制止も聞かず山上に陣取り、結果孤立し惨敗を喫することとなってしまう。

実のところ、正史において諸将もベテランの魏延呉懿あたりに指揮させるべきだと主張するも、諸葛亮が馬謖を抜擢したのだという。

この敗戦がなければ蜀が雍州・涼州方面を抑えることが出来た可能性も高かったため、非常に重大な敗戦だった。

命令違反による敗戦の責任を問われた馬謖は諸葛亮に処刑される。

けじめをつけるためにやむを得ないことではあったが、この時に諸葛亮が敗戦の責任を取って3ランク降格しながらも実権を握り続けたという事や蜀の人材不足を考えると「泣く位なら殺さなくても良かったんじゃ?」という意見を述べる歴史家もいる。とはいえ当時馬謖も三十八歳、いい加減に芽が出てもらわなければ困るというところもあったであろうし、実際は敗戦後に処罰を恐れ逃亡を図って捕縛され、逃亡を見逃した友人の向朗も連座したという、厳しい態度を示さなければいけない状況であった。

この時は馬謖配下の将たちも責任を問われて処刑されており、奮闘して何とか撤退した王平は、馬謖の布陣に再三反対した事や寡兵で撤退戦を戦い抜いたことが賞され、唯一昇進している。

馬謖の首を見た諸葛亮は涙を浮かべ「先帝が亡くなられる間際に仰ったことを守っておればこのようなことにはならなかった」と述べている一幕がある。

街亭の敗戦での顛末から戦国時代の趙の武将で「長平の戦い」で白起に大惨敗を喫した趙括と共に生兵法の代名詞扱いされがち。またネット上での別称(あるいは蔑称)は「登山家」。謖の字が変換しづらいこともあいまって、三国志関連のコミュニティだと普通に登山家で通じることも多い。

登場作品

いろんな三国志ゲームにも登場しているのだが、なぜか三国志パズル大戦に登場してから作品数が多くなっている。

コーエー三國志シリーズ

智謀はかなり高いが、性格が猪突故に戦場では扱いづらい。その他の能力は中の上という程度。とは言え敵に回すと厄介なタイプゆえキープして損はないタイプ。作品によっては劉備からの嫌悪設定があるため捕虜になると問答無用で処断される。

三国志パズル大戦

基本的にレア度の高い武将は課金しないと手に入らないことの多いこのゲームにおいて唯一の友情ガチャ(課金を行わないタイプ)で出現する超レア。

技能も非常に珍しい「ランダムにさまざまな技能を放つ」というで、基本的にかなり有能(中にはラスボスをほぼ1撃級もある)だが、有能だと重宝しすぎると

「99%のHPを消費する」

という諸葛亮も青ざめるような敗戦確定級の自爆スキルを放ってくるので過信しすぎないように。

真・三國無双

3:下村基治 4:田中大文 5以降:野島健児(3~5までは剣、6以降は刀)

2の頃から専用イベントがあり、3では敗戦後の処刑(孔明に泣いて斬られるムービー)や4以降は街亭の戦いにて総大将を務める。演義通り山頂に布陣するので、ピンチに陥りやすい。

3の無双モード・魏伝で、条件を満たすと五丈原の戦いで敵将として登場するが、前述の街亭の戦いでの大敗が原因で司馬懿から「無能の馬謖が相手なら我が軍の勝利は確定だな」と馬鹿にされ、激昂する一幕がある。

ちなみに4では「見た目は文官なのに声は勇将」の特殊なモブとして登場していた。

5はspecialにて街亭の戦いに専用BGMがついた事で「登山家のテーマ」と呼ばれる様になってしまった。

6猛将伝では強情な性格で、実際に救援に来た諸葛亮に対しても言い訳を続けて自らの失策を認めない態度を取ったが故に、諸葛亮から「見込んだのは我が身の不明」と嘆かれた上に凡愚扱いされた。

しかし7では、その失策をきちんと認めた上、戦後には自ら処断を求める実直な姿を見せる。

IFフラグの回収に成功すれば、なんと処刑されずに生存する展開が用意されている。

7の陣地会話では、諸葛亮の弟子として弟弟子にあたる姜維の台頭に焦りを感じていたようだ、と兵士が語っている。

真・三國無双ブラストで脱モブ。公式から自信家であると設定されており、ポーズや口元にその傾向が顕著に見られる。文官服のような上着の下に軽装の鎧を付けた前線司令官らしい姿。

首元の装飾は馬良と色違いで、冠にある太極図の飾りは諸葛亮と似た物。

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    馬岱×諸葛亮の話・・・なのですが、今回馬岱が出てきません!(すみません。次は出てきます!)今回は馬謖→諸葛亮的な話となっています。そして・・・もうひとつ大きなゴメンナサイがあります!今回の三話目を書いているうちに、舞台となる年号が決まってきたのですが、そこで痛恨のミスが発覚!現在の舞台は226年の終わりから227年のはじめ頃を想定して書いていますが、そうすると何と姜維が出てこない・・・!(※姜維の帰順は228年です)もう、そんなもん気にしなきゃいいじゃーんとも思ったのですが、そうするとゆくゆくどうしても様々な齟齬が出て来てしまう為、ホント泣く泣く姜維のパートを馬謖に交代してもらいました・・・。なので、馬謖にその変態っぷりが受け継がれています(いいのか、それで)ごめんね、姜維(と姜維ファンの皆様・・・)その為、一話目に出て来た姜維の名前も泣く泣く馬謖に変更させて頂きました。ああ、書きたかった、姜維!あまりにも自分の初歩的ミスのショックが大きくて朝っぱらから馬岱botに慰めてもらいました(何やってんだ)と、いうことでごめんなさいばかりから始まる三話でスミマセン。そして、いつもご覧になって下さっている方々に本当に感謝申し上げます。
  • ロストタイム

    ロストタイム -紺碧と黄檗色の世界-

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