概要
「よいのだ。」
「我が子らの力となるならば、これ以上のことはない。」
「・・・後のことは、頼んだぞ、友よ・・・。」
リキア王国(後のリキア同盟)の初代国王にして人竜戦役で竜族と戦った八神将という八人の英雄の一人、勇者ローランその人。封印の剣に登場するロイ、烈火の剣に登場するエリウッドの親子やヘクトル、リリーナの祖先となる大英雄。
優れた剣の腕に迷いのないまっすぐな瞳を持ち、小柄な身でありながら烈火の剣と呼ばれるデュランダルの大剣を使いこなした。
戦いを終えて故郷のオスティアへと帰還を果たしたローランはデュランダルの魔力を解放するとその力で荒れ果てた故郷の大地を元に戻したが、同時に戦いの中で知ったデュランダルの強大な力に悪用を恐れ、何者も寄せつけぬ溶岩洞の奥深くに祭壇を備えて剣を封印。それ以来、デュランダルの行方はローランの直系となるオスティア家の領主のみが知る秘密となった。
千年に近い歳月の中で肉体が死してなお、その魂はかつて彼に仕えた兵士たちとともに剣を守り続けており、烈火の剣では同じ八神将のアトスの呼び掛けに答えて遥かな眠りより目を覚ますとともに、新たな脅威の到来を知り、残る力のすべてを剣に捧げると力を使い果たして完全に消滅してしまった。
未来のために己のすべてを捧げたその姿はアトスやブラミモンドとともにまさしく大英雄と言えよう。
小ネタ
- 一見すると優しそうな性格に思えるが、勤倹尚武を是としており、「貴族も領民も無駄な贅沢をせず、精神と体を常に堕落させるな!」という厳しい一面から、オスティア家ではこの理念が代々の家訓として受け継がれている。
- かつてローランに仕えていた戦士たちだが個性的なパーティを組んでおり、一番の戦士であった狂戦士のゲオルクを筆頭に、ウォーリア、賢者、ドルイド、女性のスナイパーと、特に女性の戦士がいたのは意外と言える。
- 旧作の聖戦の系譜でも闘技場で大剣を片手に戦うローランという名の戦士が登場している(藍色の髪はしていない)
- 相棒のデュランダルは烈火の剣から封印の剣の20年間で極端に扱いやすくなっており、これはローランの烈火の剣に与えた力が少しずつ現れているのかもしれない・・・。
- 封印の剣に登場したオージェが、後日談でローランを意識した小さな勇者の称号を与えられている。