概要
『封印の剣』『烈火の剣』『覇者の剣』に登場するリキア同盟の領地の一つ。
リキア最大の大都市で、難攻不落の城塞都市。侯爵家も同盟内の筆頭として君臨している。
同盟内最強の重騎士団を擁するほか、「裏の仕事」を任される密偵も有していることから、正攻法だけに拘らない姿勢を持っている。
先祖代々、勤倹尚武を基本理念としており、貴族も領民も無駄な贅沢をせず、肉体と精神を堕落させないことを目指している。それを体現するように実力主義で、有能な人間であれば身分を問わずに出世でき、侯爵家側はどんな人間が相手でも対等に扱う傾向が強い。
これは同時に、貴族の生活を脅かす考え方でもあるため、オスティアを敵視する者も多い。
オスティア南東に位置するトリア侯爵家は、オスティア侯爵家と血縁が近く、親しい間柄。
また、フェレ侯爵家とも家族ぐるみの親交があるが、謀反の疑いありとされたエルバートの捜索打ち切りを提案していたところを見るに、こちらは父祖の代からの仲というわけではなく、エリウッドとヘクトルの個人的な友人関係に由来している模様。
作中の絡み
主人公と家族ぐるみの仲という都合上、物語への絡みが多く、オスティア関係者も多数登場する。
難攻不落という触れ込みだが、『封印の剣』ではロイ率いるリキア同盟軍に制圧され、『烈火の剣』でもモルフの集団に易々と攻め込まれており、あまり堅牢な印象はない。
侯爵家は、ウーゼルとヘクトルの両親が病没後、ウーゼルが新侯爵に就任するも同じ病で病死。『烈火の剣』のエンディングでヘクトルが跡を継ぎ、『封印の剣』にてベルン軍の侵攻により戦死。15歳のリリーナに家督がまわるなど、短期間で代替わりしている。