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覇者の剣

はしゃのつるぎ

ファイアーエムブレム封印の剣のスピンオフによる漫画作品。単行本全11巻。
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概要

ファイアーエムブレム封印の剣のスピンオフコミックとして封印の剣が発売された2002年から蒼炎の軌跡が発売された2005年まで月刊ジャンプにて連載された封印の剣のもうひとつのストーリー。

原作は井沢ひろし。作画は山田孝太郎

作中の舞台は封印の剣と同じ時間軸ではあるが、連載中に烈火の剣が発売されたため、一部烈火の剣からのフィードバックも存在する。

封印の剣のゲーム中に登場する少し威力があり回数の多い武器と杖の「アルの剣」「ガントの槍」「ティーナの杖」はこの作品からの出展となる。
ちなみに、ゲーム中のアイテムはあくまで名前だけの出展であるため特別なアイテムというわけでもないが、入手の際に語られる元の持ち主のエピソードは漫画中でしっかり描かれている。

また読者プレゼント企画では、ゲームクリア後に遊ぶことの出来るフリーマップとして作中に登場した要塞の攻略戦『グライゼル処刑場』が入った特別バージョンの封印の剣が用意されるなどした。

ストーリー

ベルンの侵攻により戦乱のときを迎えたエレブ大陸。リキア地方の山奥に住む少年アルは、15歳の誕生日を期に世界を見たいと旅に出る。父から餞別として与えられた一本の剣を手に山を降りたアルは、その剣からかつて千年前に起きた人竜戦役という戦いを知り、世界を見るからには一番凄いものを見たいとの信念の下、全てを統べる力とさえ言われる伝説の炎の紋章を探し始める。

主な登場人物

  • アル

主人公。リキア地方の山奥で暮らしていた少年。15歳の誕生日を期に旅に出るが、後に大きな戦乱の渦に巻き込まれていく。
山育ちのため世間知らずで我が道を行くを地で行く性格。やらないであきらめることが嫌いなため、幾度となく訪れる困難にも難度も立ち上がり向かっていき、やがて大陸全土を巻き込んだ大乱、ベルン動乱に大きく関わる事となる。

正体は千年前の人竜戦役において、人類側のリーダーで覇王軍の将にして英雄ハルトムートが始祖竜の末裔の娘との間に儲けた子供。つまり人間とマムクートのハーフである。
初期クラスは「???」だが、物語中盤、炎の紋章を手にしたことから力の封印が解け、「ドラゴンロード」へとクラスチェンジした。
しかし急激な変化から体への負担が大きく、一度は死に掛け、ナバタの里にて賢者アトスより竜石を授けられたことで復活。以降は竜石を使うことで力の制御を行っている。
力を解放すると長髪になり、戦いの際に背後へ巨大な竜の姿がときどき見える。

物語終盤、戦争の影で暗躍し、始祖竜の力を狙う骸黒の民との戦闘により、一時行方不明になるも、2年後に生還。ベルン動乱における功績が認められ貴族となり、ティーナと結婚する。

  • ガント
アルの最初の仲間となったアーマーナイト。
タニア領の騎士だったがベルン侵攻によりタニア陥落後は、君主の娘であるティーナ姫の身柄を考えて敵軍に身を置いていた。しかし、仕えていた領主に騙されていたことに激怒し反逆。アルに救われたこともあり、行動を共にしながらベルンと戦い続ける。
戦時中に助太刀したラグナ領の娘セルディア姫に惚れられ、求婚を受けるも、主君への忠誠心から一度は拒否しているが、骸黒の民との戦いが終わったあとにセルディアと結婚。8人の子宝に恵まれた。

アルが不在の戦闘では八面六臂の活躍をすることが多く、十数人がかりで使う雷の魔法で燃えた破城槌を一人で担いで城門をぶち破ったり、ドラゴンナイトの一撃を受け止めるや否やドラゴンごと持ち上げて壁に叩きつけるといったアーマーナイトらしい怪力を生かした描写が多い。

作中最も容姿が変わった人物の一人。初登場時は大柄で短足、アーダンをいくらかマイルドにして尻顎にしたような厳つい風貌をしていたものの、作者自身がネタにするほど回を追うごとに足が長くなり、強面の見てくれもいつも間にか渋みを持たせたイケメンへと変化しており、もともと大柄だった体格もさらにでかくなるという変化を遂げている。

  • ティーナ
本作のヒロイン。タニア領領主の娘で、ガントの幼馴染。16歳。クラスはプリンセス
タニア城がベルンの侵攻により陥落した後、グライゼル処刑場にて捕らえられていたが、アル達の働きによって救出される。お転婆な性格であり、初登場時にはアルを杖で殴るなどしている。
仲間想いな面が強く、中盤でアルが倒れたときは背負ってでもアルをナバタの里へ連れて行こうとするなどしている。

初期は回復の杖と細身の剣による戦闘が主だが、終盤にはゲーム中にも登場する光魔法最強の神将器のひとつであるアーリアルを使いこなすようになる。

戦後はタニア復興に尽力し、戻ってきたアルと結婚する。
初登場時から胸は谷間が描かれる程度の大きさではあったが、回を重ねることに巨乳化している。

  • キルマー
西方三島でアルと出会った剣士。この作品で言うナバール系
元は西方を不当に支配する総督府を相手に活躍するレジスタンスの一人であったが、ベルンの戦闘竜によって故郷と恋人を失い無気力となっていたところを、とある一件から亡き恋人との約束を果たすため、再び剣を手に立ち上がる。
初登場時はヒゲ面であったが、剣を手に総督府の手先を倒した後は髭をそり、いかにもなキルソード剣士になる。

作中ではそのスピードを活かした電光石火の剣術やアルの剣を借りて仇の戦闘竜を斬るなど二刀流による戦法が目立ち強力なキャラクターとして描かれているが、終戦の後、約束を果たすと二年で恋人の下へと旅立っている。

  • ジード
ベルン王国の竜騎士。ジード飛竜隊隊長。
ラグナ城攻略の折りアルによる予想外の反撃を受けて攻略を邪魔されて以来アル達と因縁ができ、行く先々で度々相対している。
元は貧困層の生まれでベルン軍に拾われてからはただひたすらに戦い方を叩き込まれたエリート。一時期無茶苦茶な上司の命令に従えず部隊を解散して軍隊を退きアル達を助けているが、妹と部下の仇を討つために前線へ復帰し結局は敵同士、わかりあえることなど永遠にない!と再び挑んでくる。

  • ジェミー
ベルン王国の魔道士でジードの妹。
驚異的な魔力の持ち主で高位魔法のサンダーストームを軽々と使いこなす。普段はふざけた振る舞いをしているものの、気に障ると魔法で消し炭にされてしまう。
西方の反乱を鎮めるためにベルンから派遣され、城内からサンダーストームによる一方的な攻撃を仕掛けるもアルがお気に入りのサークレットを破壊したことに激怒して戦闘竜を使い辺りを火の海に変えた。戦闘竜はキルマーによって倒されたが、その後も八神将の塔でキルマーと直接決戦するなどキルマーとの因縁が深い。

  • 骸の民
アウダモーゼを首領とする各地で暗躍するリキア同盟軍、ベルン王国軍に続く謎の第三の勢力。闇を預かり光を裁く者。人竜戦役で英雄達が使ったとされる伝説の武器、神将器を狙う。
骸の仮面を被り闇の魔法と剣術に長けた民族で、正体は千年の昔に人として竜を滅ぼすべく竜族の研究を続ける内、竜族でも最初に生まれた始祖竜の存在に魅入られてしまい人間からは遠ざけられ、また人であるが故に竜にも受け入れられず、ただ地下深くへと追いやられた者達の成れの果てで、千年の間ずっと人と竜への復讐のときを待っていた。

各地から神将器を奪い去っていたのは神将器の竜を滅ぼすため竜の力を奪う能力を利用し、始祖竜の力を奪いその身に宿すためである。

余談

いわゆる、初期と後期で作風が違う漫画のひとつ。ガントのイケメン化、ティーナの巨乳化などがよくネタにされる。
そのほか、ネタにされるのは鎧の破損描写が陶器っぽい、断末魔が変(「けぽぉ!」「はぐべびほぼ!」等)など。
また、それまでファイアーエムブレムの漫画は完結しない、もしくは物語の途中で終わってしまうというジンクスを抱えていたが、本家と違う形とは言え珍しく完結を迎えた作品として知られている。

関連タグ

ファイアーエムブレム
封印の剣 烈火の剣

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