概要
西暦2015年に人類の行いに怒ってバーテックスを送り込んだ存在(安芸先生曰く「人類が神の力に近づいたことに怒り粛正しようとした」とのこと)。ととのつまり全ての元凶である。
地の神の集合体である神樹とは対になる存在であるが、神樹と同じように複数の神の集合体なのかは不明。
その姿は、バーテックスが送り込まれて以来一度も見せていない。
イメージモデルは日本神話に伝わる天津神。
バーテックスを送り込んだ末に神樹に守られた四国を除くすべての世界を灼熱の炎に包み、太陽光すら届かぬ死の世界へと変貌させた。最終的に、四国から外に出ない事と勇者の力を放棄する事を条件に人類と講和を結ぶ。
しかし、バーテックスの侵攻は『鷲尾須美は勇者である』にて再開される事になる。
『結城優奈は勇者である 勇者の章』では生贄とされた東郷を救った友奈に、事情を話すと相手に伝染するタタリを植え付けた。このタタリはとても強力であり、勇者の精霊バリアをも無力化してしまう。
そして…
※以下ネタバレ注意
『勇者の章』終盤にて友奈の神婚阻止のために12の雲雷文を備えた巨大な内行花文鏡の姿で遂に襲来。
雲雷文には黄道十二宮の星座が刻印されており、そこから全てのバーテックスの力を使う事ができる(劇中で使用したのはサジタリウスの矢、キャンサーの反射板、スコーピオンの尾、レオの火球)。また、広範囲を焼き尽くす強力なビームを打つ事もできる。その異様な様相はさながらSF映画に登場するUFOである。
また、出現の際樹海化がすぐに起きなかったため、多くの一般人にも目撃され、その全てにタタリが移っていたような描写があった。さらに、特別警戒警報を伝えていた端末の画面がかき消されていくという描写もされている(変身そのものに支障は生じなかった模様)。
圧倒的な力で勇者達の攻撃を寄せ付けなかった(さらに、夏凜ですら園子と樹が援護に駆けつけなければ仕留められていた)が、東郷が連れ戻した友奈が神樹の力と勇者達の思いを受け取り大満開友奈へと変身。ビームで応戦するも片手で防がれてしまい、最期は全部のせ勇者パンチで中心部を撃ち抜かれ倒された。
炎に呑まれていた四国以外の世界も、神樹が身を犠牲にした力によって元に戻った。
なお『楠芽吹は勇者である』では無敵のように言及されていたので、それを打ち倒した大満開友奈がどれほどの力を持っていたかをうかがい知る事ができる。