カタログスペック
全長 | 22.3m |
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本体重量 | 25.9t |
全備重量 | 46.3t |
ジェネレーター出力 | 5,960kw×2(11,920kw) |
装甲材質 | ハイチタン合金ネオセラミック複合材 |
総推力 | 192,550kg |
概要
ザンスカール帝国のベスパが開発した試作宇宙用モビルアーマー。型式番号ZMT-A30S。一説には旧ジオン公国のザクレロを参考に開発された機体であるとも言われている。
「ビルケナウ」とはドイツ語で「白樺の谷」の意。
前線で戦況を判断しながら部隊の指揮を執るために開発された、戦闘指揮官用MA。このため高い探知・情報管制能力の充実は言うに及ばず、武装も主兵装のメガ粒子砲やマシンキャノンに加えて、格闘戦用のクローアームを有しており、単機での攻撃力も非常に強力である。更に、機体各所に設けられたハードポイントにオプションを装着することで、対応任務の拡充を図れる。
MAとしては比較的小型の部類であり、これに大推力を組み合わせる事で、迅速な戦場到達および離脱を行う。更にコックピットブロックは脱出ポッドとして使用でき、指揮官の生存率を高める設計となっている。
攻防戦序盤において、まだ試作機ではあるが、一応の完成段階に達していたため、ピピニーデンの部隊が受領し、彼みずからが乗り込む事になっていた。しかし戦場に赴くことなくルペ・シノの駆る被弾したブルッケングの爆発に巻き込まれて破壊されている。
上述の通りMAとしては小型で、ピピニーデンが指揮を執るアドラステア級戦艦・ラステオのモビルスーツ用格納庫で直接整備、発進を行っている。
武装
メガ粒子砲
機体前面に突き出た形で搭載されているメガ粒子砲。
ビルケナウの主砲だが砲塔部は固定されており射角は決して広い物と言えない。
メガマシンキャノン
機体正面上部に備えられた実弾砲。
Iフィールド・バリアによってメガ粒子砲で決定打を与えられない敵機などに対して有効打となりうる。
クローアーム
特徴的な羽状のパーツの四隅に備えられた近接格闘用兵装。
先端部には高出力のビームクローを有し、搭載された可動肢によって広い攻撃範囲を誇る。
ビームカッター
コックピットブロック上部に備えられた触手状の兵装。
先端部からビーム刃を発生させる事が可能となっている他、触手状のパーツも柔軟に操作する事が出来る。
クロスボーンガンダムゴーストにおいて
非映像作品である本作において、ザンスカール帝国特殊部隊・ゴールデンエッグス指令であるキゾ中将自身がジャブロー戦において運用した。
ただし本機は、宇宙用と公式に設定されており、ミノフスキー・クラフト等の搭載は明記されていないため、どのようにして飛行していたのかは不明。
また、キゾが搭乗した機体は、Vガンダム劇中に登場したものの2倍はあるかという巨大さであり、作中時間(地球クリーン作戦前=宇宙世紀0153年5月21日以前)が、ピピニーデンが完成直後に使用した日(宇宙世紀153年6月21日)よりも一ヶ月も早く、いくつかの設定の齟齬が見られる。