柊沢エリオル
ひいらぎざわえりおる
CV:佐々木望
「私の現世の名は、エリオル。前世の名は……『クロウ・リード』」
人物
暗い青色の髪(桃矢曰く「髪がまっすぐ」)と色白の肌が特徴で、眼鏡をかけている。
クールと陽気が一緒になったような性格。
普段は優等生のような真面目な態度をとっており、さくらに割と気のありそうな素振りを見せていたため、さくらに惹かれていた小狼からは一方的に敵視され張り合われていた。
また、クラスメートの山崎の嘘話を振られた時には、事前の打ち合わせなしに自然に話を合わせ、長年連れ添ったような見事なコンビネーションを見せていた。
これには、普段は嘘話を否定しながらも「ひょっとして……」と思っている千春もかなり信じかけていた。
正体
実際は、「さくらカード編」で起こる事件全ての黒幕。また、クロウカードの製作者クロウ・リードの転生体であることも読者に対してはあっさりと明かした(さくらたちは最後の事件直前まで知らなかった)。
ただし、あくまで理由(後述)があって悪役を演じていたに過ぎない。実際さくらを悲しませることを苦手としており、アニメ版64話では無茶をして倒れてしまったさくらを見て、自分が起こした雪崩を消すなど心からさくらの身を案じている節が見られる。
クロウのことを心から敬愛している月、及びその仮の姿である雪兎のことも気にかけている。アニメ版65話では、魔力が足りずに消えかけていた雪兎と、彼への魔力の提供の適任者である桃矢を(映画の撮影という名目で)自宅へ招き、魔力の譲与が無事行われるよう仕向けた。続く66話では、魔力を渡した副作用で睡魔に見舞われている桃矢の心配もしている。
(ちなみに、上述の魔力の譲与を邪魔しきれなかった奈久留は、さくら側がパワーアップしてエリオルが困ることを危惧していたが、スピネルは「エリオルは困らないと思いますよ。いや、むしろ(月が元通りになるのもあって)喜ぶかもしれません」と返している)
知世同様にさくらと小狼の関係を看破しており、その展開を「予想しなかったこと」と評している。
エリオル自身は、さくらは雪兎を一番好きになり、雪兎もまたさくらを一番好きになると思っていたが、2人ともそれぞれに別の相手を選んだ(選ぶことになる)ため驚いた模様。
人間関係
前世で創ったクロウカードの継承者。『さくらカード』編で事件を起こしていたのはその試練を乗り越え、本当の意味でのクロウカードの継承者となってもらうため。
前世での母親の一族の末裔ではあるが、クロウ自身の血縁の可能性もある。前述の通り何かと張り合われていたが、エリオルは軽く受け流していた。また、さり気なく彼の恋愛の応援もしている。
『クリアカード』編では一転して協力関係となっているらしく、さくらの知らない情報を共有している場面が多々見られる。
エリオルの分身といえる存在。クロウであった前世において、あまりにも強い魔力に悩んだ末に自身の魂を2つに分けており、片方がエリオル、もう片方が藤隆となった。
アニメ版では完全な一般人となっており、エリオルとの関係はなくなっている。
小学生・柊沢エリオルとしての相棒とも言うべき存在。嘘話関連で恐ろしく息が合っていたため、千春曰く「エリオルが帰国した際にはとてもガッカリしていた」とのこと。
魔術師・エリオルのパートナーとも言うべき存在。ただし料理がてんでダメなので、キッチンに立っているのはエリオルの方だということは容易に想像がつく。
原作では歌帆の再登場直後のわずかなやり取りで知世に関係性を見抜かれており、実際に想いを伝え合う場面もあったが、アニメ版ではそのような描写はなく、「歌帆がエリオルに協力していた」ことのみが語られている。ただし劇場版『封印されたカード』以降は、原作同様一緒に住んでいる模様。