悪魔王ゼノン

あくまおうぜのん

ここでは「デビルマン」に登場するゼノンに関して記述する。

概要

　『デビルマン』に登場するデーモン族の王。

　アニメでは「魔王ゼノン」と呼称されており、大魔神サタンが登場しないためラスボスとなっている。『テレビマガジン』の特集記事によれば年齢は1億歳以上。

　頭部に男と女と猿の三面が、腹にもう一つの顔が付いた毛むくじゃらの姿をしており、アニメ版では胸にも顔がある（ただし、アニメにおいてはいつもローブを被っていた）。

漫画版では、テレパシー能力を使い、デーモン大侵攻の際に全世界に巨大な幻影を映し出して全人類に宣戦布告した…のだが、漫画・アニメ双方においてほとんど戦闘シーンは描かれていない為、その力は未知数である。

人格は大魔神サタンに忠実……、というかかなりの苦労人であり、サタンの人間を滅亡させる作戦や誤算に振り回されたことに対し、本人の前で不満を漏らす場面も見受けられる。

また、多くの部下を失ったとサタンに不満げに口にする場面や、ある敵軍団との戦いを避ける方法はないのかと進言する場面もあり、理性的な一面も見受けられる。

　『CBキャラ』では漫画版最終話でサタンが乗っているドラゴンの正体であることが明かされた。

漫画版もこの設定が引き継がれているとしたならば、ゼノンは強大な力を秘めたデーモンであると言えるだろう。

なお、デビルマンが正義のヒーローらしからぬ卑劣な策を用いてゼノンが戦闘できなくなったため、ここでも１対１の直接対決は実現していない。

『AMON デビルマン黙示録』（漫画版）では、分身したり亜空間へ敵を追放する能力を披露したりなど、結構やりたい放題で暴れまわっていた。ただし、結果的にはアモンに敗北する。

小説版デビルマンでは登場せず、ルシフェルとディーテというデーモンが代役を務めている。

『DEVILMAN crybaby』ではややデザインのディティールを変えて登場。デビルマンと死闘を繰り広げる。