愛好家以外では、「銃の模型」という意味でエアソフトガンを「モデルガン」に含めることが多いが、愛好家の世界では弾の発射機能があるものをエアソフトガン、無い物をモデルガンと呼ぶ事が一般的である。
狭義のモデルガン
エアソフトガンは「弾を発射する」という銃の機能の再現を目的とするのに対して、モデルガンは銃のディテールや構造を再現する事をコンセプトに作られている。
モデルガンはエアソフトガンよりもやや広い意味を持つ言葉なので、モデルガンの構造や機能は千差万別である。
具体的には、「写真しか残っていない銃の外見を再現したガレージキット」や「火薬が入った専用の弾を発火させ、火薬による銃の動作を再現できる銃」、「発火機能を捨てて(規制の範囲内で)内部構造の再現にとことんこだわっている」等… 色々なモデルがある。
モデルガンと規制
一方で、銃の内部構造、つまり銃弾の火薬を発火させる為の撃発機構があるものは、改造次第では実弾を発射できてしまうため、内部の構造や材質には厳しい規定がある。
例えば金属製の拳銃型モデルガンの場合、基本的に主要部品には亜鉛などの強度が弱い材質のみが許される。また、外装を黄色(※)もしくは白色に塗装する必要があり、銃身は完全に塞ぐ必要があるため火薬による作動をしても銃口から火花や煙が出ない、不法な改造を防ぐため銃身はフレームに固定、といった具合である。
他方、樹脂製のものはやや規制が緩く、外装色は黒や銀でもOK。銃身は完全に塞がずとも弾が出ない構造であればよく、映画やドラマなどの撮影に使われるプロップガンは大体が樹脂製である。
- (※)実際には、「黄色の一種である」という理屈で金メッキを掛けたものが殆ど。ところが、銀色のメッキは同じ色の真性銃が多数存在するので「白色」とは判断されない。
また、年を追うごとに規制が厳しくなる傾向にあり、昔は問題がなかった(合法だった)モデルガンが新しい規制によって規制対象になってしまい、泣く泣く警察署へ提出… というケースも。