CV:小野坂昌也
プロフィール
地球から遥か遠く離れた熱砂と高重力の植民惑星・ノーマンズランドを流離う伝説のガンマン。
赤いコートと逆立てた頭髪(通称”トンガリ”)、丸眼鏡のサングラスに左目の泣き黒子が特徴。
かつて600億$$(ダブドル)の賞金首として指名手配され、ついには手出し厳禁の厄ネタとして『人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)』の二つ名通り、人類初の局地災害に指定される。
惑星一のトラブルメーカーとして殿堂入りを果たしたため、その時賞金自体は失効している。
超人的な銃技を揮う一方、『ラブ&ピース』を鋼の信条として不殺を貫く平和主義者。
特に第一印象は万人が認める『剽軽なヘタレ』のため、下馬評とのギャップにより初対面では誰もが当人と信じられず、立ち寄った街ではヤンチャ盛りのガキ共に必ず舎弟扱いでタメ口を叩かれ、関節技の実験台にされるのが御約束。
正体はあらゆる物資を物理法則を超え生産可能な生体装置『プラント』の自立型突然変異種。
つまり本来は人外に当たる存在。
種族的特徴として、
・一年余りで10歳児程度の知能・背格好にまで育つ成長力
・150年経っても20代そこらにしか見えない肉体年齢を維持する生命力
・長い年月の中出会った人々全ての顔と名前を一致させるほどの凄まじい知能と記憶力
・膨大な歳月と後天的鍛錬のみで超人的な戦闘技能を培うほどの研鑽を積み上げてのける精神力
・人間台風と呼ばれる要因となったプラントとしての『とある能力』
を持つ。
人類抹殺を企む双子の兄ミリオンズ・ナイブズの暴挙を止めるべく、荒野の惑星を旅しており、彼の信奉者GUNG-HO-GUNS(ガンホーガンズ)と壮絶な戦いを繰り広げることになった。
普段は不殺の信条が枷となって種族としての全力を出すことが出来ないが、本来ならばGUNG-HO-GUNS最強のエレンディラや、それ以上の戦闘力とさる殺戮技能を有する最強の人類レガートさえ力技で瞬殺できるポテンシャルを持つ。
(※ナイブズ曰く「人間がお前を倒せるわけがない」)
しかしその超絶ガンテクニックは、前述の通り150年余りの放浪生活の中、くぐり抜けてきた数多の修羅場と弛まぬ研鑽の積み重ねによって培われたものであり、その無茶な生き方の代償として、無数の凄惨な傷痕が全身の至る所に刻まれており、無傷の箇所を探す方が難しい。
能力
先述の様に、人型ではあるもののヴァッシュは人類とは種を別にする自立型プラントである。
『門(ゲート)』と呼ばれるプラントの力の原理は、裏設定よれば『因果律操作による万物(反物質も)の生産』であり、ヴァッシュとナイブズの能力はこれによる『創造と破壊』。※
その威力は凄まじく、大規模都市を丸ごと消し飛ばす、地球よりも遥かに巨大な月に地上からも視認できる大穴を穿つ、瞬間移動によって宇宙艦隊の砲撃をかわす、等のデタラメさだが、能力は使う程に『黒髪化』と呼ばれる肉体の劣化現象が進み、髪が完全に黒く染まれば死んでしまう。
原作終了時点では力をほぼ使いきっており、再使用は絶望的になっている。
ただし銃の薬莢に弾頭として成型・装填した『力の銃弾』が数発分残っており、それを使い宇宙の因果律に干渉することは可能。
外伝の後日譚において、非自立プラントの体内に存在するプラントの胎児が宇宙を消してしまう程のエネルギーを内包した状態になっており、力の銃弾でこれを別次元へ飛ばし、もう一つの宇宙として誕生し直させている。※
(※まんがの森、BBS、旧ブログ,Multiple Bullets)
あるいはナイブズのように他のプラントと融合し力を融通してもらう等の手段もあるにはある。
武器
プラントの力は強大すぎるため、ヴァッシュは主に銀色の大型リボルバー拳銃を愛用している。ナイブズによって切断されてしまった左手にはマシンガンを内蔵した義手を装着しており、二丁拳銃スタイルで戦うこともしばしばあった。
トレードマークの真っ赤なロングコートは移民船団時代のロストテクノロジーで出来ており、高い防弾性能を誇っている。とは言っても実際は「鉄球のタコ殴りと変わらない」らしいが。
また作品世界の銃器、兵器等はプラント技術による特殊素材製で現実のそれらと比較にならない威力のものになっている。(まんがの森、BBS)