ガン・フォール
がんふぉーる
「我輩…かぼちゃのジュースが、好物である」
概要
偉大なる航路の遥か上空1万mにある空島スカイピアに住む老人で、スカイピアの神(スカイピアでは国王を神と呼称する)。長きに渡り領土問題で衝突を繰り返していたシャンディアとの関係改善に奔走した名君である。
一時襲来したエネルにより神の地位を奪われ世捨て人状態となったが、その間は傭兵としてエネルの悪政から民を守り、エネルのもとから逃げ出した自分の部下や空にやって来る青海人をシャンディアから守りスカイピアの平穏を維持しようと尽力していた。
性格
名君に相応しい穏和な性格の持ち主であり、どこか達観したような姿勢も見せる老賢人である。
とはいえ、国民に危害が及ぶような事態には激昂し例え絶対不利な相手であろうとも果敢に戦いを挑む勇ましい一面もある。
過去
大地はスカイピアの民にも欠かせないものと理解し、過去幾度も本来の居住者であるシャンディアのもとへ交渉に出向き酋長と話をして、互いの共存の道を図ろうとしていた。しかし、部族の歴史に誇りを持つ若き戦士ワイパーは酋長とガン・フォールの妥協点の探り合いに思える話し合いに納得できず、彼の怒りをよくかった。
だが、ガン・フォール自身はそのようなワイパーや故郷を取り返そうとするシャンディアの怒りをもっともなものと考え、「悪は我々ではないのか」と抑えきれない言葉を漏らすこともあった。
活躍
初登場の空島編では、ルフィ達麦わらの一味が空島手前の白海でシャンディアのワイパーから襲撃を受けた際にそれを助けた。
次に、現神エネルの怒りに触れたスカイピアの女性コニスとその父パガヤをエネルの制裁の危機から救い避難させた。その後、チョッパーに呼び出されてシュラと戦うことになるが、彼の戦術によりあえなく敗退。
そして空島編後半には、エネルの居住地アッパーヤードで一味、神の軍団、シャンディアによる三つ巴の戦いが始まったのを好機と見て、ピエールと共にアッパーヤードに単騎で乗り込みエネルを討ち取ろうとしてエネルのサバイバルでも最後まで残っていたが、エネルの電撃により重傷を負い物語終盤で戦線を離脱した。
その後、エネルが大地を沈めようと落とした雷の集中砲火を目撃。いくらくらってもビクともしない大地の雄大さを理解し、奪い合ってきた歴史を恥じた。
2年後編では、扉絵にてエネル政権崩壊後に設立されたスカイピアの住人とシャンディアの住人による国家で神に返り咲いている。シャンディとの和解の末、アッパーヤードでノーランドとカルガラの友情の証でもある「かぼちゃ」の栽培を始めているが、本人にその知識があったのかどうかは不明。