「この鐘の音には言葉がある 死んで天に迎えられた先祖達の魂が 迷う事なくいつでもこの地に帰って来られる様に… 言葉を託してこの鐘を鳴らし続ける…………」
「“おれ達はここにいる”と」
「この地でおれはお前を待っている!! ここで鐘を鳴らし続ける!!! また来る日のお前の船が海で迷わないように!!! 嵐の中でもこの島を見失わないように!!!」
「鐘を鳴らして 君を待つ!!!!」
概要
『ONEPIECE』本編からさかのぼること400年前、ジャヤの先住民族・シャンディアの戦闘隊長を務めていた戦士。
炎のような荒々しい赤髪と、どことなく子孫のワイパーにも似た隈取が特徴の、2mはゆうに越える偉丈夫。
プロフィール
本名 | カルガラ |
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異名 | シャンドラの大戦士、シャンドラの魔物 |
年齢 | 39歳 (約400年前) |
身長 | 222cm |
所属 | シャンディア |
覇気 | 見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 ジャヤ |
誕生日 | 10月4日 (せんし=1004) |
星座 | てんびん座 |
血液型 | X型 |
好物 | 大魚の丸焼き |
初登場 | 単行本31巻 第286話『シャンドラの魔物』 |
CV | 柴田秀勝 |
来歴
気立てのよい妻と美しい一人娘のムースを持ったカルガラの村は、当時『樹熱』という恐るべき疫病に蝕まれており、「村を守るには村一番の美しい娘を森の神(と恐れられている大蛇)に捧げるしかない」という神官の託宣を受け、断腸の思いで娘を差し出す所を、ちょうど島を訪れていた探検家のモンブラン・ノーランドにより妨害され、大蛇も斬り捨てられてしまう。
「変化を恐れ、進歩を拒み、ただただ悪習を続けるのは我々に対する冒涜だ」と憤るノーランドに対しカルガラは神殺しの罪を糾弾し、ノーランドの部下全員を人質に取り樹熱を直すように命令。
ノーランドは森の中を捜し回り、樹熱の特効薬となるコナの樹を発見するが、運悪く地割れに呑まれ、巨大蛇の仔と思しき大蛇に食われそうになってしまう。その光景を目にしたカルガラは「天罰だ」と嘲るが、村を救う可能性がノーランドの手の中にあると知ると、本来「神」とされていた大蛇へと猛然と挑みかかり、ノーランドを助け出す。
結果、樹熱は完治し、カルガラをはじめとした村人たちはノーランド一行に感謝の念を告げ、盛大に彼らをもてなす。カルガラはノーランドとの間に友情を築き、彼らにシャンドラの黄金をプレゼントする。「シャンドラの都市は守ってきたが、財宝を守っていたわけではない」と。
この時カルガラは「お前にならムースをやってもいい」と言うほど信頼していたが、ノーランドも「故郷に同じくらいの娘がいる」と語っている。
しかし、出航前日にノーランドは、「村で大切にされていた鎮守の森を事情も聞かずに伐採する」という行為に出たため、カルガラは怒り狂い彼らを突き放す。
出航の日、ノーランドは自分の行為にせめてもの責任を取ろうとすべての財宝を返却して港を出る。
だがノーランドの部下がムースに「樹熱は植物にも感染する厄介な病気で、残念ながら"身縒木"も樹熱にかかっていた」、だからすべて切り倒したのだと説明していたため、自分たちの村を二度も救ってくれたという事実を知ることに。
そしてカルガラはいてもたってもいられず本来天上の祖霊に迎え火として捧げるシャンドラの大鐘楼を鳴らす。感謝の気持ちと、「おれ達は、ここにいる」というメッセージを込めて。
だが数年後、港を経ったノーランドが再びジャヤに来る前に、村を「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」が襲いかかり、真っ二つに引き裂かれたジャヤの片割れは上空に吹き飛び、シャンディアの村は空島スカイピアに乗り上げてしまう。スカイピア人達はいきなり浮上した「大地(ヴァース)」に狂喜、そこに移住を目論む。カルガラはそれを守るため、空の民との戦いの火蓋を切った。
『おれ達はここにいる…シャンドラの灯をともせ!!!』いつか再び来るノーランドのために、カルガラは叫び、戦い続けた。
しかしその悲願は奪われた黄金郷の大鐘楼にも、地上のノーランドにもとうとう届くことはなく、彼は戦火の中に散り、ノーランドも讒言の冤罪で処刑された。カルガラの願いが青海へと届くまで、それから実に400年の時を要した…。
性格
保守的な一面が強く、伝統を大事にする性格。そのため外敵には容赦せず、ノーランド一行も最初は神の生贄として差し出そうとしていた。
義理堅く、人情に厚い。
戦闘スタイル
槍を使った戦闘を得意とし、巨大な魚も簡単にしとめるほどの腕前を持つ。
また、直径が5~6mはある鉄球に鎖をつけて振り回し、帆船を沈めるなど、単純な腕力も恐ろしい程の馬鹿力である。
ゲーム作品の出演
ノーランドもクリケットも、そしてワイパーすら差し置き、隠しボスの1人として登場。
続編にあたるこの作品では、エピソード2の最高難易度『unlimited』でのみ強制イベントバトルの敵キャラとして登場。
基本的にエネルが空島編の敵キャラ代表で出演するため、この扱いはかなりの優遇と言える。