タイムボカンシリーズ『逆転イッパツマン』に登場するキャラクターで八奈見乗児氏が声優。
タイムトラベルを介して物品を顧客に届ける業界第二位、シャレコーベリース社の中で業績最下位のオストアンデル北部支社の部長。
しかし裏の顔は業界一位タイムリース社を妨害する三悪、クリーン悪トリオの1人。
歴代八奈見キャラでは本編唯一の妻帯者(本編終了後、ボヤッキーはおハナちゃんと結ばれている)。
ムンムン、キョカンチンと揃って遅刻の常習犯であるなど、勤務態度は勤勉ではない。
歴代三悪の中でも有能な男であり、磁気によって逆転王の合体を阻止したり、パワーアップしてサンパツマンになるなど様々な活躍を見せている。ただし詰めが甘い。
第30話で悪玉サイドが初勝利を遂げた際も、止めを刺したのは隠玉四郎であるが、その前にイッパツマンを苦しめたのはコスイネンの開発した粘着弾だった。
『タイムボカン王道復古』でもイッパツマンから逆転王を借りてくるという奇策を用いた。
しかし名前が現すようにせこさが災いし、巨大メカ戦ではミスを犯し毎回成敗され、妨害作戦は毎度失敗する。
ただし毎度コスイネンのせいかといえばそうでもなく、実際にメカを制作する、シャレコーベリース社下請けのマシンフレンド社の今市のせいであることも多い。
今市とは「市っつぁん」「コスの旦那」と呼び合う仲だったが、メカの完成度に不満の残るコスイネンと、その支払いを滞らされ、さらに新規メカの制作費をギリギリまで削られる今市とは、だんだん険悪になってしまう。
ただ、最終回ではシャレコーベリース社が倒産(計画倒産)したこともあり、そのわだかまりを解いて、蕎麦の屋台で日銭を稼ぐクリーン悪トリオの前に、お中元と称して巨大なつづらをもって現れた(ただし、その中身は……)。
一方、イッパツマンに直接白兵戦を挑むなどかなり肝の据わった人間である。黒幕・ドン・コン・コルドーから、タイムリース社が受注した、部下の結婚式用のウェディングケーキの輸送を妨害するよう命令されたとき、仲人役でもあったコスイネンは「仲人といえば親も同じ……そんな人の道に外れたことが出来ますかってんだ!」と、これまたタイムボカンシリーズ屈指の名台詞を吐いて拒否した(ムンムン、キョカンチンも同調する)。
敗れるたびに3人で酒をかっくらい「人間やめて別のものになりますか……」「でも人間やってりゃいつかいいことがありますよね」と明日の業務に勤しむ姿は涙を誘う。
平成版『ヤッターマン』でゲスト出演し、「いつか逆転してやるからなっ!」の名ゼリフを披露した。
特技は蕎麦作りで、本編終了後はそれで暮らしていたらしい。また『王道復古』以前に堅気になっていたボヤッキーに蕎麦打ちを仕込んだのはコスイネンである。別名、“月見のコスイネン”。ムンムンが夢で見た50年後のコスイネンは、立ち食い蕎麦屋チェーンを起業し、タイムリース社・シャレコーベリース社に勝るとも劣らない大企業に発展させていた。