概要
ブッホ・コンツェルンの私設軍隊バーナムが運用するバイアランのカスタム機。型式番号RX-160G。
ラプラス事変において、オーストラリアトリントン基地防衛に活躍した、地球連邦軍のバイアラン・カスタム同様、頭部をガンダム・タイプを思わせるツインアイに換装してある他、四肢のバランスも『人型』に近い、AMBACに有効な形状にカスタムしてある。
しかしながらバイアラン・カスタムが、重力下における飛行速度強化と航続距離延長を主眼に大型プロペラントタンク等を装備していたのに対して、当機は大気圏外戦闘用にタンク他の各種装備がスマートにまとめられている。なお、当然ながら各部の熱核ジェットエンジンは、宇宙戦用熱核ロケットエンジンに換装・強化済み(オリジナル機のバイアラン自体が、ジェットエンジン搭載の重力下仕様と、ロケットエンジン搭載の宇宙戦仕様の双方が存在していた)。
バーナムの戦闘部隊を預かる双子の強化人間、ヴァルター・フェルモが搭乗。
兄のクァンタン・フェルモが駆るガンダムAN-01が、(宇宙世紀0096年当時としては)小型である事を利用して、アクシズ内部調査を担当するのに対し、外部の哨戒および後詰めとして控えていた。
全身に装備された大推力スラスターを活用し、宇宙空間へ出て「バーナム」がアクシズへの航行および地球帰還のために用いるスペースシップを強襲している。
なお、如何にブッホ・コンツェルンが大企業とは言え、ジェガンと比べて生産数が遥かに少ないバイアランを、どのような手段で調達、隠匿できたのかは不明である。
武装
両腕に1門ずつ内蔵されているジェネレーター直結の武装。カスタムにより連射性能が高められているが、ヴァルターが高機動による一撃離脱戦法を採ったため、精密射撃に用いられた。
両腕に1本ずつ格納されている近接格闘用武装。バイアランの特殊な形状のマニピュレーターに合わせた、独特な形状をしている。