概要
ワンパンマン村田版に登場。
四つの目と十数m以上ある鬼のごとき巨体が特徴。
災害レベル竜。
元々は人間で、初代スーパーファイトの王者となった超一流の武術家。
彼はある日怪人に挑み負けてしまうが、生きたまま怪人に連れ去られ、そこで怪人細胞を食べて怪人となった。
豪快な性格で「全てを力で支配する」という望みの元で怪人化しており、気に入った敵は徹底的にいたぶる。
その一方で冷静沈着な部分も持ち合わせており、一度は殺そうとしたスイリューの実力を見て熱心に怪人協会にスカウトしようとしたり、自分が最強ではないと理解している(オロチと直接の先頭経験があるからこそなのかもしれないが)。また、怪人となった後も弟子達を可愛いと思う心もある。
配下には元弟子が怪人細胞で怪人化した三体の「三羽ガラス」(3体合わせて災害レベル鬼)がいる。
意志が弱かった弟子達は怪人化後に明確な自我を失い、ただの忠実なゴウケツの下僕だが、3体のコンビネーションは非常に厄介。
戦闘力
災害レベル竜の中でもかなりの上位格。
人間としては最高クラスの武術と、怪人としてのパワーや図体に似合わないスピードが合わさり、S級ヒーローでも対応できる者は限られる。
不意打ちかつ負傷していたとはいえS級ヒーローであるジェノスさえも一撃で倒してしまうほど。
倒されたジェノスは、「おそらく過去に戦ったどの怪人よりも強い」と、強化前の自分が歯が立たなかった阿修羅カブト並みかそれ以上と評価しており、「その強さの底知れなさはサイタマを彷彿させる」とまで考え、討伐にはS級ヒーロー総がかりが必要と判断していた。
同じく災害レベル竜の怪人バクザンをも一蹴する圧倒的な格の差を見せており、少なくともS級ヒーロー下位並みの実力はあるスイリューですら一切歯が立たなかった。
しかし、彼ですら怪人王オロチには劣ると自ら語っている。
来歴
武道大会の終了後、彼は怪人協会の作戦で突如として会場に現れ、怪人となる人間の素材を求めた。
自ら望んで食した者を怪人化させる怪人細胞で、チョゼを始めとする武術家達の一部を怪人化させるも、彼らをスイリューに倒される。
スイリューの実力を認め、改めて勧誘するもスイリューは「あんたみたいなブサイクになるのは御免」と拒否した為、敵対したスイリューを赤子扱いし、徹底的にいたぶった。
その後、怪人細胞を大量に食して怪人化したバクザンに勧誘と忠告をした後、用事が済んだことや複数のS級ヒーローとの交戦のリスクはまだ避けるため会場を去りZ市の廃工場地帯のアジトに帰還しようとする。
しかし、バクザンをあっさり倒したサイタマが、スイリューの忠告を受けて、武術の達人と戦えるという期待と共に彼を追跡してあっさり追いつく。
サイタマに十数発以上も攻撃を仕掛け、その衝撃は格闘会場まで響き、空には波紋ができるほどだったが、一切ダメージは与えられず、サイタマの一撃で死亡。
頭部はかなり離れていた会場まで吹っ飛び、残された体は瓦礫と化した町に沈んだ。
結局彼の怪人化させた者も、自分自身も倒されてしまったが、いくら何でもサイタマ相手では勝ち目がないのでひたすら運がなかったといえるだろう。
後にギョロギョロにより頭部を失った死体が確認されており、流石のギョロギョロも動揺を隠せなかった。
怪人協会が慎重居士なのはS級ヒーローを確実に仕留めるためだが、自分達も詳しく把握できていない恐ろしい存在を警戒しているためでもある。
余談
単行本14巻のカバー下には貴重なサイタマとの戦闘のワンシーンが描かれている。