概要
主に百貨店、スーパーマーケット、量販店で行われる安売り方法の一つであり、そのままでは売れないと判断された商品が、目に付くようにワゴンや別ブースに移動させて行う事から付けられた俗称である。
売られ方の一例
食料品
生鮮食品や賞味期限、消費期限が切れかけている商品がPOPなどを出して大幅に値下げされて客寄せで売られるケースが多い。また、多く仕入れてしまった商品を販売して新商品の棚の確保の為に安売りの為にワゴンセールをすることも多い。
(ただし、食料品に関しては食品ロスを防ぐ意味合いもあるので、決して悪い意味ばかりで使われる訳ではない事を理解する事)
なお、食玩もこちらの部類に含まれるワゴンセールの対象になりやすい。賞味期限的な意味では食料品の理由と同じだが、別の理由として後述の玩具の理由も含まれる。
ゲーム、及び玩具(タイアップ商品)
前評判が高く、実際に人気があったものの過剰に仕入れてしまい、棚の確保の為にされるものや、型落ちになった商品、番組人気がなく芳しくなかった物が対象になる。特に『スーパー戦隊シリーズ』『プリキュアシリーズ』などのように、(よほどのことが無い限り)来年「別の番組」をやることが既に分かり切っているような作品の場合、4クール目に入る(次の番組の制作が始まる)と即座にワゴンセールが始まることもしばしば見受けられる。もしくは福袋やブラックフライデーの目玉商品として回される事もあるようで、スーパーマーケットやディスカウントストアなどで何年も前のタイアップ商品が90%オフなどのとんでもない値段で売られていることもある。
ゲームに関しては新シリーズが発売されたときに残っていた旧作がまわされる事が多い(例:新ハードにバージョンアップ版が発売される、海外版を逆輸入するなど)。稀に新品同様のソフトが信じられないような価格で投げ売りされているのは、この為。
書籍
本来、本や雑誌の投げ売りは法律で禁止されているのだが、古本に関してはこの限りではなく、ブックオフなどの一部古書店においては本来100円コーナーで売られているような本が半額以下で販売されていることもある。まとめ売りなどで単価が恐ろしい漫画が出たりする(例:『ドラゴンボール』42巻セットや『NARUTO』72巻セットなど。何十巻も纏めて売るためかさばるしそれなりに値は張る)のもこのため。
また、それ以外にもゾッキ本(過剰出版により卸売すら見送られた商品)の様な例も存在する。
パソコン関係
主に春シーズンにリリースされた物は、次の夏シーズンになると安くなるというパターンが多い。パソコン関係のワゴンセールで対象になりやすいのは、パソコン本体よりも周辺機器やアクセサリー等が多い。
(パソコン本体はワゴンセールよりもバーゲンセール等が適切だが、稀に福袋で入れられる事もある)