概要
アース製薬が発売しているゴキブリ駆除用品のこと。正しくはごきぶりホイホイ。
1973年の発売開始以来40年の歴史を誇っており、今ではゴキブリ駆除用品のことをゴキブリホイホイと呼ぶことも多い。
香料でゴキブリを誘引し、内部の粘着性のあるシートでゴキブリを捕獲するアース製薬の大ヒット商品である。
ただこの商品、1969年に一度経営破綻したアース製薬が、大塚製薬の軍門に降る事で経営再建を図った際に開発されたものであり、ある意味アース製薬の社運がかかった商品だった。ゆえに大塚製薬サイドは、「ゴキブラー」という名称で発売しようとしたこの製品を、「もう1年待て。その間熟成すれば確実に売れる」「ネーミングセンスがひどい。ウチがもうちったあマシな名前を付けてやる」(こうして「ごきぶりホイホイ」と名付けられた)「お買い上げになるお客様にとっては価値があるんだから少しボッてもバチは当たらんやろ」とダメ出しした。ただその甲斐あって大ヒット、アース製薬は再建に成功している。
設置式の罠であるため不快感に歯を食いしばりながら直接ゴキブリに立ち向かう必要が無い上、薬品を使っていないことから安全性においても優れている点が特長である(誘引剤は食品から作られた毒性の無い香料であり、子どもやペットが誤食しても無害)。
さらに粘着シートでゴキブリを捕獲した後はそのままケースごと燃えるゴミに出して処分することができるため、通常のスプレー式殺虫剤や毒餌式のように死骸を目にしながら片付けたりする手間と不快感を省くことができる。
しかし、誘引剤があまりにも優秀過ぎて、仕掛ける場所や家の環境によっては本来そこに住んでいなかったゴキブリを外から呼び込んでしまう可能性がある。
また、ホコリや水分、油分などで粘着シートが汚れてしまうと当然捕獲力も低下するため、長期間仕掛けっぱなしというのも禁物。下手すると仲間の骸の上をのしのしと歩き回り、そのままリアルゴキブリハウスと化してしまうこともある。
ゆえに使用する際はゴキブリの予防策的に使うのではなく、直接姿を見かけた場所や逃げ込まれた場所の付近に仕掛けていぶり出すという攻撃的な使用方法が最も効果的である。
有明のゴキブリホイホイ
コミケの会場としてお馴染みである東京ビッグサイトの東西連絡通路が、幅広で天井が非常に低い、窓の傾きなどの特徴から、一部のコミケ関係者及び参加者からは「ゴキブリホイホイ」と呼ばれている。
この場所はコミケの際の渋滞の名所として知られ(通過に30分以上かかることもザラ)、時として満員電車と同等の閉鎖空間となり、さらに天井の低さから空調の効きも極めて悪い上に空気も流れず、特に夏季は酸欠状態に陥り気分を悪くする者もいる。
個人差はあるものの、まさに人間がゴキブリのようにホイホイされ、地獄を味わう空間なのである。
意味は違うけど
三國無双のゴキブリを誘う意味合いで貂蝉が描かれたイラストに付けられる場合も。