概要
エコーチェンバー(英:Echo chamber)とは、情報・信念などが閉じたコミュニティ内で反復されることで増幅・強化される現象のことである。
自分と似た意見や思想を持った人々の集まる空間(現実のコミュニティだけでなく電子掲示板やSNSなどインターネット空間も含む)内でコミュニケーションが繰り返され、自分の意見や思想が肯定されることによって、それらが世の中一般においても正しく、間違いないものであると信じ込んでしまう現象とされる。
ネット社会では、自分とよく似た価値観を持つ人を探すことが容易である一方、閉じたコミュニティ内ではデマも広がりやすいため気を付けなくてはならない。
語源
「エコーチェンバー」とは、元々は音響効果や実験のため人工的にエコー(反響)を作り出す部屋「残響室」(英:Reverberation room)を指す語であった。
ここから声を出すとやまびこのように増幅して返ってくる残響室の様子に例えて、特定の主張だけが受け入れられあたかも異論が存在しないかのような集団の状態を指す用語として使われるようになった。
関連タグ
デマ:SNS社会では広がりやすいため注意しましょう。
サイレント・マジョリティとノイジー・マイノリティ:エコーチェンバー現象が起こる一因。