十三駅
じゅうそうえき
十三駅
所在地:大阪市淀川区十三東二丁目12-1
阪急の主要三路線(宝塚線、神戸線、京都線)が集まる駅で、梅田駅との間は私鉄では唯一の三複線区間となっている。全ての列車が停車し、公式的には3路線同士はこの駅で乗り換えなければならず、終日混雑している(実態として梅田まで乗り通して始発である梅田にて乗り換える人間も多いが、不正乗車となる。なにわ淀川花火大会の開催日は当駅がより混雑するので梅田駅での折り返し乗車が特例で認められている)。周囲は風俗街も立ち並ぶ繁華街である。駅構内にある「阪急そば」が、関西私鉄の駅構内ではじめてできた立ち食いそば屋として知られる。
ホームはそれぞれ上下2線だが、3面ではなく4面となっており、このうち、神戸線梅田行きと宝塚線宝塚・箕面方面、宝塚線梅田行きと京都線京都・北千里方面に乗り換えができる構造になっている。
梅田方には引き上げ線と各線をつなぐ渡り線があり、神宝線間での車両のやり取りや、回送列車の留置、正雀工場への検査入出場などで使われる。歴史については後述。
2019年春までに関西大手私鉄のなかでは早い段階で3・4・5号線のホームにホームドアを設置する。しかし6300系「京とれいん」のみその規格に合わず、(十三駅を通過にするのか、あるいは引退させるのか)去就問題に注目。
2018年8月まで3号線ホームのホームドア設置工事が行われ、9月8日にホームドアが稼働し始めた。2019年春の稼働開始を目指して4・5号線ホームのホームドア設置工事が引き続き行われる。
駅構内
相対式・島式複合4面6線の地上駅である。神戸線はまっすぐなのに対し、宝塚線と京都線はカーブがかかっている。
梅田駅とは対照的に神戸線から番号を1、2、3…としているため、1号線と2号線は神戸線、3号線と4号線は宝塚線、5号線と6号線は京都線のホームとなる。
3号線にホームドアがある。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
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1 | 阪急神戸線 | 下り | 西宮北口・神戸三宮・新開地方面 | |
2 | 阪急神戸線 | 上り | 中津・梅田行き | 普通は中津駅停車 |
3 | 阪急宝塚線 | 下り | 宝塚・箕面方面 | |
4 | 阪急宝塚線 | 上り | 中津・梅田行き | 普通・準急は中津駅停車 |
5 | 阪急京都線 | 下り | 高槻市・京都(河原町・嵐山)・北千里方面 | |
6 | 阪急京都線 | 上り | 梅田行き | 全列車中津駅通過 |
引き込み線について
当駅の梅田寄り、神戸線と宝塚線の間に引き込み線となる9号線があり、春と秋に運行される嵐山への直通特急がこれを使って転線するほか、神戸線と宝塚線の車両を正雀車庫に回送する際に使われる。
この引き込み線の歴史は古く、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)期間中に神戸線から京都線・千里線に乗り入れるEXPO準急が使っていたほか、ミステリー列車の折り返しなどに使われた。
引き込み線の先にある道路と淀川通を拡幅するため、一時引き込み線への渡り線が撤去され、神戸線の車両は、中津駅の南側に神戸線と宝塚線の間に暫定的に設けられた渡り線で宝塚線に転線し、梅田駅6号線で折り返してから、当駅ホーム南側に設けられた宝塚線と京都線を結ぶ渡り線で京都線に入線した。宝塚線の車両も一旦梅田駅で折り返し、京都線に入線した。
道路工事完了後の2009年4月に再び引き込み線への渡り線が敷かれ、9月に引き込み線の使用を再開した。これにより、宝塚線と京都線の間にあった渡り線と中津駅南側にあった渡り線が撤去され、神戸線と宝塚線の車両の京都線への入線は、引き込み線を使う以前の状態に戻った。
利用状況
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年度 | 74,743人 |
2009年度 | 74,781人 |
2010年度 | 74,428人 |
2011年度 | 74,754人 |
2012年度 | 73,261人 |
2013年度 | 74,204人 |
2014年度 | 73,898人 |