編成別
阪急6300系「京とれいん」
観光客向けの列車への充当を目的として阪急電鉄6300系6354編成6両に京風のリニューアル工事が施行された。2011年3月19日運行開始。
この列車は、乗車された瞬間から京都への旅の期待が高まるような演出を施すため、内装を京都の「和」と「モダン」をコンセプトに、3号車・4号車は京町家をイメージし座席が畳にクッションが貼られており半個室となっているなど他の車両とは大きく異なっている。前後の4両はシートが赤または緑(阪急標準のものとは異なる)に張り替えられ、壁紙も変えられているなど他の阪急車とは異なる雰囲気にされている。ロールカーテンに交換された嵐山線向け車両と異なり、日よけの鎧戸は残された。
社章は1992年9月制定以来のステッカー式から、旧社章が取り付けられていた跡である車両番号表記の上部に移動してステンレス切抜き式に変更された。車体には、利用者を旅に誘う京扇をデザインしたラッピングが施されている。運行開始当初はヘッドマークは無かったが半年後に扇型のヘッドマークが付けられた。
十三駅に阪急では初となるホームドア設置が決まり、6300系は扉の位置が他系列とは違う(6300系は他より車端側に扉が設置されている)ことから、2019年1月改正で十三駅通過の措置を受けることになった(快速特急A運用。快速特急Aは他の車種で代走する際でも十三駅通過となる)。信号設備の都合上、ホーム上の発車案内は「通過」表示だがドア開閉を行わずに運転停車を行う。
ちなみに十三駅を通過する定期営業列車は1961年の京都本線特急以来である。
車椅子スペースは3,4号車の京都河原町寄りの西側窓部に、窓一つ分のスペースのものが設置されている。
2022年12月11日の最終運行日をもって、6300系6354F運行終了に伴い廃止。
阪急7000系「京とれいん 雅洛」
2018年5月には第2編成「京とれいん 雅洛」の導入も決まった。この時点では6300系は嵐山線運用分しか車両が在籍していないため、余剰車両である7000系7006編成6両を2扉に改造して導入した。2019年3月運行開始。なお行楽期には神戸線直通特急の運用も可能である他、貸切運用で宝塚本線に乗り入れた実績も存在する。
6300系とは異なり、外観は1両ごとにその季節に合った京都を感じさせる植物をあしらった。内装も大幅変更され、3号車・4号車は西山の山並みを堪能できるようにした窓向き配置のロングシートと、集団見合い式の1人掛け固定クロスシートを用意、2号車・5号車はロングシート配置ながら中間部に「坪庭」を設けている。なお、乗車中には専用のWi-Fiを利用することで前面展望動画を見られる。
車椅子スペースは1-5号車は京都河原町寄りの西側車端部、6号車は大阪梅田寄りの東側車端部に、1300系と同一寸法のものが設置されている。
運用
このように特別仕様に変化したわけだが、特別料金は不要で、運賃のみで乗車できる。通常ダイヤでは土・休日の快速特急での運用で、基本的に特急の後に続行運転の形で運行する。また、臨時で準特急(当時の快速急行)や急行(当時の快速)列車として阪急嵐山線嵐山駅へも乗り入れた実績もある。平日は貸切列車としても運行できるよう席番号が付けられている。
停車駅
※臨時運用の準特急・急行の停車駅については阪急京都線の記事へ。なお、嵐山線内は各駅に停車する。
快速特急A(廃止)
駅名 | Station | 駅番号 | よみがな |
---|---|---|---|
大阪梅田 | Osaka-umeda | HK-01 | おおさかうめだ |
淡路 | Awaji | HK-63 | あわじ |
桂 | Katsura | HK-81 | かつら |
烏丸 | Karasuma | HK-85 | からすま |
京都河原町 | Kyoto-kawaramachi | HK-86 | きょうとかわらまち |
快速特急
駅名 | Station | 駅番号 | よみがな |
---|---|---|---|
大阪梅田 | Osaka-umeda | HK-01 | おおさかうめだ |
十三 | Juso | HK-03 | じゅうそう |
淡路 | Awaji | HK-63 | あわじ |
桂 | Katsura | HK-81 | かつら |
烏丸 | Karasuma | HK-85 | からすま |
京都河原町 | Kyoto-kawaramachi | HK-86 | きょうとかわらまち |