90巻のネタバレがあるので注意
概要
聖地マリージョアに住む世界貴族(天竜人)であり、かつてドレスローザを統治していたドンキホーテ一族の末裔。
28年前に天竜人の地位を放棄したドンキホーテ・ホーミング聖や、その息子達の親戚筋に当たる。
人物像
10年前は典型的な天竜人そのものであり、魚人島への航海の途中で難破し、壊滅状態に陥った部下達を「根性なしどもめ」と罵倒するなど、傲慢でワガママな性格だった。一方で、天竜人が下々民に憎まれていることが理解できず、元奴隷達から命を狙われた際に「わちきは偉いのに…!?」と事態を飲み込めず戸惑いを見せていた。
他の大多数の天竜人にも言えることだが、これは「自分達が至高の集団である」と教育され続ける常軌を逸した環境に起因するもので、「下々民も自分たちと同じ人間である」ことを知らず、甘やかされて育てられた子供と同じである。
「ドンキホーテ・ミョスガルドは天竜人にして奴隷を一人も持たぬ奇人!! 30年も前に下界に降りたホーミング然り ドンキホーテの一族は どうかしてるえ!!」
しかし、魚人島でオトヒメ王妃に保護され、彼女との対話を通して『世界貴族の世界観ではない、市井の人々の世界観』を知った影響で、現在は非常に思慮深く常識的な思考を持った真人間となっている。
口調も天竜人独特の語尾や訛りがなくなり、礼儀正しいものに変わった。
オトヒメに対しては「自分を『人間』にしてくれた恩人」として敬意を持っている。
ロズワード聖によると、「奴隷を一人も持たない異端の天竜人」であるらしく、奇しくも同じドンキホーテ一族であったホーミング聖と同様に他の世界貴族からは奇人扱いされている。
市井の人々の天竜人に対する恨みを知らずに下界へ降り一家揃って迫害され死亡したホーミング聖の悲劇を知っているのかは定かではないが、彼とは異なりマリージョアに留まりノブレス・オブリージュ(権力には責任を伴うという考え方)を果たそうとしている模様。
作中での活躍
10年前
初登場は魚人島編における回想シーン。10年前、奴隷にしていた魚人はジンベエの王下七武海加盟により解放され、それを取り戻そうと魚人島に押しかけた。
しかし、航海の途中で船が難破してしまい、魚人島に辿り着いた時には船も自身もボロボロで、部下も壊滅状態だった。
そんな弱りきったところを積年の恨みがある魚人達に抹殺されそうになったのだが、人間との友好を臨むオトヒメ王妃により助けられ、難を逃れた。
助けられた後も、「覚えてろ魚類ども」と傲慢な態度は終始崩さなかったが、最終的にはオトヒメに説得され【魚人族と人間との交友の為 提出された署名の意見に 私も賛同する】という一筆を書き、人間と魚人族との友好関係構築を一歩前進させることとなった。
世界会議
「亡きオトヒメ王妃に諭され 人間にして貰った!!! 全力であなた方の力になりたい!!!」
2年後の世界会議編で再登場。恩人オトヒメ王妃の娘しらほしを襲った同じ天竜人であるチャルロス聖を棍棒で殴り飛ばし、彼の非道な振る舞いを皆に詫びた。
「この身分に生まれたことが人の役に立つなら本望だ」と会議中の7日間はしらほしのそばに付き、他の天竜人が手を出せないように取り計らった。
余談
名前の由来は、北欧神話に登場する人間の住む領域「ミズガルズ」からだと思われる。
関連タグ
アラディン:ミョスガルド聖を治療した天竜人の元奴隷