概要
ヤシロ・モモカが初のフォース戦を前に作ったガンプラであり、ベースとなったのはカプル。
モモが「可愛さ」にこだわりまくった結果、外見がペンギンを思わせる姿(ep07での発言からモデルはアデリーペンギンとのこと)となっている。当初はモモカはそれまでダイブする際レンタルしていたナナセ・コウイチ作製のカプルを改造することを考えていたが、改造案を見たコウイチから一から組み立てたほうが早いという助言を受けて新規製作している。
何よりも「可愛さ」に重点を置き、可愛くないミサイルランチャーの撤去、アイアンネイルも尖っていると可愛くないので角を丸くする等の改造を行った為、攻撃力はかなり下がっている。その一方で機動力と装甲強度は大幅にアップしており、また内部に搭載した小型機「ミニカプル」の存在等ガンダムの知識を持たず先入観や既成概念を持たないが故の意外性は決して戦闘において油断ならず、シャフリヤールもその発想を評価している。
初のフォース戦では原型機譲りの水中戦闘における能力の高さ、丸まりモードでのローリングアタック(石に躓いてしまい不発に終わったが、即座にプチカプルを離脱させての攻撃に繋げた)を披露、更にお腹のビーム(発射ポーズの元ネタはスーパーロボット大戦α外伝のカプルのソニックブラスト発射ポーズと思われる。さらに言うと発射口の位置が同じな鋼鉄ジーグのスピンストームの発射体勢が大元のネタかも)で初めての敵機撃墜に成功している。
気密性が高い為に基本の水陸だけでなく、宇宙にも対応されているが、飛行ユニットも持っていない為にゲートを潜れない事から移動の際は空を飛ぶガンプラに乗せてもらっている。
武装・特殊機能
尚、以下のネーミングは全て正式名称である。
手のツメ
ベース機のアイアンネイル。
上述のように丸められているため貫通力や切断力といった方面では大幅に下がっているが、モチーフとなったペンギンが翼で繰り出す平手打ちのように、ビンタを繰り出せば大きな破壊力を秘めている。
手のビーム
手のツメの先にある小口径ビーム砲。全てのツメにあるので全10門搭載。
モモカはコウイチのアドバイスでも可愛くないと感じれば容赦なく却下したが、最低限の射撃武器はあった方がいいという助言は受け入れてこの武装を搭載している。
お腹のビーム
ベース機のソニックブラスト。
冗談みたいな名前になったが、威力は高くMSを撃墜するのに十分。初使用の際には「お腹ビーム!」とスーパーロボットの必殺技のように叫んで発射された。
この威力が本機の高い作り込みを端的に表しており、またモモカなりにふざけているのではなく真面目にガンプラに向き合いカスタムした証明とも言える。
プチカプル
内部スペースに搭載されている小型機。モモカが入れ子式の箱を見て思いついた。
GBN内にてモモカが搭乗しているのはこちらの扱いになるようであり、脱出ポッドや移動用のプチモビルスーツとして機能する。
極めて小型であるためパワーは低く武装も手のクロー程度だが、クローにはMSの装甲に傷を付ける程度の威力はあり、緊急時の対処や隙を作ることには十分な性能を持つ。
また非常に頑丈な装甲を持っているため、これ自体を物理的武器にすることもでき、ガンダムダブルオースカイに蹴り飛ばされる形で(技名としては『ムゲンシュート』)、スーパーショックガンダムを撃破し、さらにそのまま行動を継続してフラッグを入手していた。
丸まりモード
ベース機から引き継がれた、頭と腕を収納して胴体ハッチを閉じた巡航形態。
水中での巡航性能の強化の他、隙間なく装甲で覆われることから機体自体を巨大な質量弾とした体当たりも強力である。