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コロンゾンの編集履歴

2018-10-07 00:18:42 バージョン

コロンゾン

ころんぞん

アレイスター・クロウリーが呼び出したとされる邪悪な意識の集合体とされる悪魔。とある魔術の禁書目録にも登場している。※本項にはとある魔術の禁書目録のネタバレが含まれますので、閲覧にはご注意ください。

曖昧さ回避

  1. 20世紀初頭に実在したアレイスター・クロウリーが召喚した悪魔。第10番目のアエティールにして深淵の主。→本項で詳しく解説。
  2. とある魔術の禁書目録に登場するキャラクター。かつてアレイスター=クロウリーが召喚したとされる悪魔で、彼の2人目の娘ローラ(史実でいうローラ・ザザ・クロウリー)に取り憑いてローラ=スチュアートと名乗る。→本項で詳しく解説。

史実・魔術史におけるコロンゾン

知識の本質に近づく者を様々な手段を用いて誘惑し、妨害を試みようとする邪悪な意識の集合体。

30ものエノキアン・アエティール(天使)の内、10番目の領域にわだかまる深淵(アビス)の悪魔であり「混乱と拡散」を目的とする。


この喚起は、ジョン・ディーのエノク魔術体系における「魔術的宇宙解釈」が基となっている。クロウリーが実践したのはディーがかつて示した30もの「Aethyr」(エアとも言う神秘領域)から何らかの高次意識体、広義的に「天使」と表現される存在との交信を試みる方法に限りなく近いものであった。


アエティール達はクロウリーに「叫び」を伝え、様々な秘儀を伝授した。

元々クロウリーは1900年に30番目(テクス)と29番目(リイ)のアエティールとの接触は済ませていたのだが作業を中断しており、1909年にアルジェリアで再開した。

この時、彼の守護天使である「エイワス」からの啓示があったという。


幾つか難しいものはあったがクロウリーはアエティールとの接触を成功させ、やがて11番目の領域の「イクー」に没入する。クロウリーはそこで呪われた10番目のアエティール「ザクス」(コロンゾン)の危険性、注意を促す声を聞いた。


「理解する者は一番遠くの深淵まで行かなくてはいけない。そしてそこで四重の恐怖の上に立つ悪の王子、すなわち最も遠い深淵の主コロンゾンと語り合わなくてはならない」(叫びの一部を抜粋)


これがかの有名なコロンゾン召喚実験の前段階である。


第10番目のアエティールはザクスと呼ばれる

「このアエティールは呪われており、霊視を得るものがそのことを事前に警告されているので、筆記者のために予防措置を取る事にする」(霊視と幻聴より)


1909年12月6日、アルジェリアで魔術師アレイスター・クロウリーが《銀の星》に所属する弟子のヴィクター・ニューバーグを付き従わせ、召喚実験を行った。その方法は三羽の鳩の血で魔法陣を描き、クロウリー自らを媒体に降臨させるというもの。

召喚実験が始まり鳩を生贄に捧げて陣を描く。古の呪文「ザザス・ザザス、ナサタナダ・ザザス」と唱えるといつの間にか悪魔コロンゾンが降臨していた。

悪魔は美女、老人、蛇、様々な姿に変化してニューバーグを誘惑したが、彼は数々の誘惑を意志と話術で打ち破った。


ニューバーグが守護天使エイワスに祈りを捧げた際、悪魔は「私は天使(エイワス)を知っている。天使と汝らの交渉は全て、不潔な魔女の仮面にすぎないのだ」と言った。

ニューバーグの巧みな手法で「本質」を引きずり出された悪魔は数価333、自分の本質が「拡散」であると打ち明ける。

そして魔法陣に砂をかけニュバーグに襲いかかる。ニューバーグは魔術的意味を持った剣を使い、なんとかコロンゾンを押し戻す事に成功する。


コロンゾンはこう言う。「全ての物事は拡散である。拡散こそが物事の本質足り得る。10番目のアエティールは付随物の世界で本質がないのだ」

幾つか言葉を交わした後、コロンゾンの意識はクロウリーの身体から失われていた。


残りの九番目のズィップから一番目のリルなどのアエティールは、コロンゾンと比べればかなり温厚で優しかった。

召喚実験は成功に終わり、30もの体験によってクロウリーの「位階」は繰り上がった。


とある魔術の禁書目録のコロンゾン

コロンゾンとしての初出は新約18巻。

ただし、2006年に刊行された「電撃BUNKOYOMI」収録の卒業式SS『とある三月の二〇一巻』において「サハラの一点で蠢く『アレ』」として今後登場することが示唆されていた。本編でも新約14巻でネフテュスが存在に関して言及している。


史実通り1909年にアレイスター=クロウリーが召喚した大悪魔。

当時、アレイスターは「30の天使」と接触することで、セフィラとセフィラの間を越えようとした。彼は10番目の領域にわだかまる意識的な『深淵』を乗り越える為に、その『深淵』と同化することで霊的なダメージを負うことなく目的を達成しようとしたらしい。

大悪魔コロンゾンとは「三羽の鳩の血」で形成された魔法陣の中で、アレイスター自身の体を霊媒に召喚された30ある天使の内10番目の存在。

カバラの数秘術で「333」の数価を本質とする。別名はザクス


禁書ではアレイスターの2人目の娘「ローラ」…史実における「ローラ=ザザ=クロウリー」の体に憑依してローラ=スチュアートと名乗っている。

アレイスターと並ぶ“とある魔術の禁書目録シリーズ”のラスボス候補の1人である。


本作でもアレイスターの身体に憑依し弟子であるヴィクター・ニューバーグに阻まれたが、実はアレイスターに召喚される前にメイザースによって“こちら側”に呼び出され“アレイスターを破滅に導く旨の契約”を交わしていた。アレイスターはこの事には気づいていなかった。


上記の契約の元、密かに北アフリカから英国へと渡り、アレイスターの第二子であるローラ=ザザの体を乗っ取るとローラ=スチュアートと名乗り、表向きは必要悪の教会のアークビショップとして活動するのと同時に、メイザースとの契約を履行する為に暗躍していた。

アレイスターたちですら把握していなかった上里翔流や理想送りの存在についてローラだけが知っていたのも、おそらく乗っ取っていたコロンゾンの方が知っていたからと思われる。

なお、本体は正体を隠すために普段はローラの長い金髪の奥深くに隠れている。


ちなみに、此方の世界設定でも悪魔とカテゴライズされているが、全密にはソロモン72柱邪悪の樹は勿論、現存するあらゆる宗教伝承にも記されていない(属さない)特異な存在であり、その重要性はアレイスターが推し進める“ありとあらゆる位相を破壊する為に魔術を絶滅させる為の計画(プラン)”に必要不可欠な要素の1つであるエイワスと並ぶとされている。


彼(?)もまた、何かしらの独自の思惑を秘めているらしく、メイザースとの契約からの解放を切に願っており、新約18巻の終盤で、遂にその姿を読者の前に曝け出すと自身の正体を悪意を共にアレイスターに明かし嘲笑しながら始末し、学園都市の制御を奪うことに成功。


メイザースとの契約を完了したとして、今度は学園都市を利用して自身本来の目的を遂げようと目論み行動に移そうとするが、その直後に自身が破滅した時の保険として“無限のifの可能性に分裂”という手段を用いて生きていたアレイスターによって英国およびイギリス連邦加盟国を全て奪われるという事態に陥ってしまい、反撃宣言を受けてしまった。


新約19巻

新約19巻では、アレイスターによって「窓のないビル」と共に宇宙に射出された。

宇宙でエイワスと戦いながら、同時に烏丸府蘭を霊媒にして操り、学園都市の統合データベースである今代の書庫(バンク)「プロセッサスーツ」を奪取している。しかしその過程で囮としてプロセッサスーツを浜面仕上に着せたのだが、スーツ間で競合が発生したことで書庫にアクセスできなくなるというイージーミスを犯してしまう。そこで浜面のスーツを破壊しようと動いたのが新約19巻の騒動の始まりである。


エイワスとの戦闘で勝利したが府蘭はアレイスターによって完璧に救出されていた。コロンゾンは構わず、太陽圏外を高速で移動していた「窓のないビル」の軌道を変更し、学園都市に墜落させた。

だがそこは、学園都市であって学園都市ではない場所だった。


「新天地」

上里翔流の理想送りで生じた世界の余剰スペースであり、正史とズレた時系列。


太陽圏外まで高速で移動した故に戻ってくる際に「奇跡的に」ウラシマ効果が生じ、本来の時系列から少しずれた新天地に墜落していたのだった。

これはアレイスターとエイワスの策略で全て計算通りだったらしい。


「あっれー?ねえネフテュス、なんか面白そうなオモチャが落ちてきたよ???」

「そうね娘々。この閉鎖時系列に許可なく誰かが迷い込むなんて珍しい事象だわ」


アレイスターの罠にハマり新天地に追放された挙句、その場に居た「魔神」の暇つぶしという名の戦闘に付き合わされることになる。

そのまま新天地に隔離されるかと思われたが、疲弊しながらすぐに力業で帰還。しかも真正の魔神たちを相手にしながらである(ちなみに娘々とネフテュスも意図せず現世に戻ってきてしまった)。

上里を新天地から連れ戻した上条たちの苦労は何だったのか…。


アレイスターもコロンゾンの力量を見誤ってはおらず、時間稼ぎにしかならないことは理解していた。

疲弊したコロンゾンに追い打ちをかけるようにアレイスターによって学園都市にウイルスがばら撒かれ、学園都市の先進的技術・機能が凍結される。

これには流石のコロンゾンも焦燥して子鹿のように地面にへたり込んでしまう。


そして遂にはアレイスターに見下され、

必ず『娘』は返して貰う。だから孤独の城で首を洗って待っていろ、ゴミ虫

という宣戦布告の言葉を聞くと同時に、頭を踏みつけられてしまった。


余談

ローラの肉体を乗っ取っている際に名乗っているスチュアート性は、契約者のメイザースがスチュアート王朝の復活を望んでいた為、一種のサービス精神から名乗っている為である。

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