概要
用語自体の初出は第1巻。
魔族の神でも魔界の神でもなく「魔術を極めて神となった魔術師」。
禁書における神格の一つで、有名な神様から無名の仙人・仏格まで様々な魔神が存在し、中には自身の過去の行いが神話として語り継がれている者もいる。
紛れもない神格であるため、~人ではなく~柱という助数詞が用いられる。
神の名に相応しい位相操作能力を有し、世界創造・破壊・改変まで瞬時に行える。
能力は概ね「全能」の一言だけで表現可能。
(当然、個々の伝承に由来する力も扱える)
魔神の存在の容量は数値化すら超越した「∞」という概念で表現される。
世界の許容量を軽く超越し、ただ存在するだけで世界が砕け散ってしまうため、魔神は今ある世界に影響を及ぼさない特殊な位相(隠世と呼ばれる神域)に身を置き、世界の様子を窺っている。
第1巻~現行最新刊まで
元々、第1巻ではインデックスの頭に記録されている「10万3000冊の魔道書の原典(オリジン)」を入手し、研鑽を重ねた者が「魔神」に到達出来ると言われていた。
魔術とは極めれば1+1の答えも、生と死も、あらゆる法則さえも組み換えてしまえる。
インデックス曰く、
「10万3000冊は全て使えば世界の全てを例外なくねじ曲げる事が出来る。私達はそれを魔神と呼んでるの」。
(なお、アニメ版では魔神の部分の台詞だけカットされている)
その後、魔神関係の設定・エピソードはSS2巻で魔神のなり損ない「オッレルス」が登場するまでは一切出てこない。
旧約22巻でオッレルスが本編に登場を果たした際、「オティヌス」に北欧の魔神の座を奪われている事が明かされた。
北欧の魔神編(新約2~新約10)に突入後、オティヌスが倒すべきボスとして君臨。色々あってオティヌスで魔神編終了…かと思いきや、新約10巻ラストでぞろぞろと出てくる。余談だが、ちょうど禁書含む鎌池の著作で描写/パワーインフレが始まったのもこの時期である。
(無茶苦茶長いが、終盤は傑作と評価されるエピソードの一つなので頑張って追って頂きたい)
新約13巻ではこれまでのインフレを修正するかの如く対魔神特化のキャラクターが登場。魔神も殆どが退場してしまった。
新約17巻で、既存の魔神やまだ見ぬ魔神が登場。詳細は省くが某少年の“帰還”を後押しした。
新約19巻でどこぞの大悪魔に釣られて二柱ほど上条達の世界にうっかり戻ってきてしまった。以降、その二柱は面白そうだから(観察のため)離れ離れになった浜面サイドに同行している。
余談
ある出来事以降、魔神は全て大幅に弱体化している(恐らく数値で表せるくらいには)。
作者のセルフコラボ作品では『未踏召喚://ブラッドサイン』の《神格級》の枠に入る模様。
ブラッドサインの《神格級》はその名の通りの神格、つまり過去の近代西洋魔術など「第二の召喚儀礼」の時点で召喚・交信できた神々である。
そしてブラッドサインではさらに《未踏級》と呼ばれる、神々の上位法則たる理・法則を束ね、天の歯車を回す者達が存在する。
(画像の少女は神格級の上を行く未踏級を全て捻じ伏せ、全事象の中心点となった少女)
同作の《サウザンドイーター》は、人が神々の領域に到達し神格級となる点で、魔神と類似した設定と言えるだろう。