概要
CV: 川上莉央(NEXONアプリ版)
ニュージーランドにしか生息しないキーウィ(実は複数種類いるが、これについては後述)のフレンズ。
頭髪は茶色。鳥のフレンズではあるが、元々が翼が退化した飛べない鳥であるため、多くの鳥のフレンズの頭部に共通して見られる翼はPPPなどペンギン目の面々と同様はっきりとは見られない。その代わり前髪の真ん中だけが嘴の様に鼻の辺りまで伸び、これに沿って薄紅色の線が縦に走っている。服はモコモコした縁つきで、ダッフルコート用の黒い留め具の様なものがついた、髪色よりも暗いケープ状のものを羽織っている(完全に余談となるが、ニュージーランド先住民であるマオリの首長の一人とその妻が身に着けていた服もこれを髣髴とさせるものである (参考リンク))。その服の襟か首巻きであるのかははっきりしないが首回りもフカフカしており、服本体との間にボンボンつきの紺色のリボンを結んでいる。薄茶色の手袋もしており、フワフワした縁取り付きの紺色のスカートを履き、ソックスも靴も茶色系の色で固めている。かばんちゃんを抜きにして考えたとしても、フレンズの中ではボルネオオランウータンやゴリラの次ぐらいに外見上の人外要素が少ない部類に入ると思われる。
今のところ、NEXONアプリ版に登場したのみである。
NEXONアプリ版
キーウィ! あ、うるさかったですか? これ、名前じゃなくって歌ってるんです。歌、好きだから。そう言えば仲良しのイワシャコ先輩からバンドに入るように誘われているんですよねー。でもボーカルなんて私にできるかなぁ?
自己紹介から分かる通り、一人称は「私」。イワシャコの発言からあまり主体的に動こうとしない性格であることが窺われ、また本人もそれを自覚している。
クリスマスイベント「キンコとアルルのイルミネーションファンタジア」に登場。流れで主人公一行のクリスマスに向けての準備を手伝うことになったイワシャコ(とキクイタダキ)に歌っているところを目撃され、バンドに勧誘される(以前から度々勧誘されていたが、キクイタダキの発言から察するにその都度何故かのらりくらりとかわしてきた模様)。しかし、歌声に惹かれてやってきたディンゴ(曰く、「実に素晴らしい歌声でした。あまりにも美しくて、つい聴き入ってしまいましたよ」)がすかさず合唱隊に勧誘し、そちらへと靡いた。なお、この時同じ場に居合わせていたタイパンには「きれいさだけじゃない、場違いな元気さ……。少しへたっぴな部分もあって、聴いてて笑顔になれるいい歌声です」と評されたが、全て称賛として受け取っていた。他にはアルルも歌声に関して肯定的な評価を述べている。
レアリティ☆4、攻撃タイプは遠距離型、得意地形は森林、苦手地形は雲海で、元生物と同じく夜行性。特に所属しているグループはなかった。
所有スキルは20秒間敵全体のATKを30%下げる「ハスキーソウルソング」。
注意
NEXONアプリ版では学名は Apteryx australis とされている。吉井 (2005) ではこの学名に対応する和名は「タテジマキーウィ」(英名: Brown Kiwi)とされている。1813年に新種として記載されたが実は、
- 長らくキタタテジマキーウィ(学名: Apteryx mantelli; 1850年代前半に新種として記載。英名: (Northern) Brown Kiwi)と同種として扱われてきた傾向があり(たとえば Sibley & Monroe 1990 を参照)、
- その後1995年以降にタテジマキーウィとキタタテジマキーウィが別種と見做され始め(BirdLife International 2016。なおスミソニアン協会 (2012) は両者が別種と認識されるきっかけはDNA分析であったとしている)、
- 2003年になって更に Apteryx rowi(英名: Okarito (Brown) Kiwi)という新種がキタタテジマキーウィから分離される形で記載され、
- やがてタテジマキーウィは英語で Southern Brown Kiwi と呼ばれるようになっていた
という非常にややこしい経緯を辿っている。
上記の様な事情があり、また「ニシツノメドリ」→「パフィン」の様に後発の媒体においてキャラ名が変更された前例があるので、今後「ブラウンキーウィ」が公式媒体に再登場する際には改名される可能性もある。
関連イラスト
参考文献
英語:
- BirdLife International (2016). Apteryx australis. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22678122A92756034. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22678122A92756034.en Downloaded on 18 December 2018.
- Tom Orrell (custodian), Dave Nicolson (ed). (2018). ITIS Global: The Integrated Taxonomic Information System (version Jun 2017). In: Roskov Y., Ower G., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds. (2018). Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 29th November 2018. Digital resource at http://www.catalogueoflife.org/col Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-8858.
日本語:
- スミソニアン協会 監修、デイヴィッド・バーニー 顧問編集、西尾香苗、増田まもる、田中稔久 共訳『地球博物学大図鑑』東京書籍、2012年、406頁。ISBN 978-4-487-80564-8
- 吉井正 監修『三省堂 世界鳥名事典』2005年。ISBN 4-385-15378-7
関連文献
- Baker, A. J.; Daugherty, C. H.; Colbourne, R.; McLennan, J. L. (1995). Flightless Brown Kiwis of New Zealand possess extremely subdivided population structure and cryptic species like small mammals. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 92: 8254-8258.
- Barlett, A. D. (1850). On the genus Apteryx. Proceedings of the Zoological Society of London 18(218): 274-276. http://biodiversitylibrary.org/page/12859024 (キタタテジマキーウィの原記載文献。)
- Shaw, George (1813). Vivarium naturae or the Naturalist's Miscellany, vol. 24, fascicle 286. http://biodiversitylibrary.org/page/47721536(タテジマキーウィの原記載文献。)
- Sibley, Charles G. and Burt L. Monroe Jr. (1990). Distribution and Taxonomy of Birds of the World. Yale University Press.
- Tennyson, Alan J. D., Ricardo L. Palma, Hugh A. Robertson, Trevor H. Worthy and B. J. Gill (2003). A new species of Kiwi (Aves, Apterygiformes) from Okarito, New Zealand. Records of the Auckland Museum 40. https://www.academia.edu/31268094/A_new_species_of_kiwi_Aves_Apterygiformes_from_Okarito_New_Zealand (Apteryx rowi の原記載文献。)