演:コン・テユ
人物
Wの世界に存在、暗躍する闇の巨大資本「財団X」の一員である、白い詰襟の服を着た男。
財団Xのエージェントが皆そうであるように、彼も常に無表情で感情を表に出すことはほとんどない。
ただ、アタッシュケース、ティーカップ、スプーンなど、手に持っている物を唐突に落とす癖がある(一種の感情表現なのかもしれない)。
実は大道克己とは深い因縁があり、それが元でNEVERとなっている。
投資先である秘密結社ミュージアムの頭目・園咲琉兵衛を裏切った彼の長女、園咲冴子をなぜか匿い無償で彼女を支援していた。その理由は加頭曰く「好きだから」らしいが、冴子は「こんなに感情のこもっていない告白は初めて」と、全く信用しなかった。
しかし、終盤にてそれが紛れのない本心であったことが判明する。
琉兵衛の死によってミュージアムは事実上壊滅状態になるが、加頭は冴子をミュージアムのトップの椅子に座らせ、身柄を確保した園咲若菜を使って人類選別計画「ガイアインパクト」を実現しようとする。だが冴子はそれを「園咲の家に対する侮辱」と捉え、加頭を攻撃する。やむなく彼は、愛する冴子を自らの手にかける事になった。
冴子を失い、さらに左翔太郎に若菜を奪回されて「ガイアインパクト」も阻止された加頭は、遂に感情を爆発させ、ユートピアに変身して今まで上げたことのない絶叫と共に襲い掛かる。しかしサイクロンジョーカーエクストリームのダブルプリズムエクストリームの前に敗れ去った。
元の姿に戻った加頭は「お前の罪を数えろだと?……人を愛する事が罪だとでも……!」と呟く。周りからどう見えようと、彼は本気で冴子を愛していたのだった。
だが、NEVERである彼の肉体は既に限界を超えており、ユートピアメモリが砕けると同時に、塵と化して消滅していった。
ユートピア・ドーパント
スポンサーの特権として手にいれたゴールドメモリ、ユートピアで変身した姿。
メモリの力で重力を操作する他、ネクロオーバー化したことにより身体能力が強化され、クオークス化して炎などの自然現象を操る能力を有している(これもスポンサーとして投資した組織の技術によるもの)。