緩急車は、機関車等にけん引される車両のうち、列車の運行に関わる業務を行う車掌が乗務し、列車の運行状態の監視など必要な業務を行うことができる設備のある車両である。この場合の車掌の行う業務については「車掌車」の項が詳しいので御参考に。
日本では緩急車のうち、車掌が乗務する設備のみがある車両を「車掌車」、貨車や客車に車掌が乗務する設備を据え付けた車両を「緩急車」と呼ぶことが慣例的となった。
国鉄では車掌車は「ヨ」、客車や貨車に車掌室がある車両には、元となった車両の形式名に「フ」を付ける決まりであった。
アプト式時代の信越線では投書は貫通ブレーキが無かったため、「ピフ」という記号を割り当てられた、ラック軌条区間でラック軌条用の歯車を用意してそれにもブレーキをかけるためのブレーキ車(ピは「ピニオン」の意味)も存在した。