ヒノカ
ひのか
概要
白夜王国の第1王女。
性格は生真面目で家族想い。元々はお淑やかなお姫様らしい性格だったが、幼い頃に父が殺されカムイが敵国・暗夜王国に誘拐されてからは、彼(彼女)を取り戻す為にそれまで一度も触れたことすらない薙刀を握り武人の道を歩むこととなった過去がある。天馬武者を選んだのは、いつかカムイを迎えに行くため。
しかし、まだ幼かったヒノカが天馬武者になることを周りは反対し、特に母ミコトからは泣きながら止められたという。また、当時のヒノカはカムイが誘拐されたことでかなり気性が荒くそのような負の一面を天馬に見透かされ、なかなか懐いてくれなかった。
このような経緯で王女と言うより武人と言われるようになってしまった…。
そのため料理や裁縫などのような細かい作業が苦手である。
他人の助けを借りることを何よりも嫌う武人気質だが、その裏には仲間や臣下を危険にあわせたくないという強い決意を胸に秘めている。
そのような真面目で一直線な性格のため、頑固でやや天然気味なところもあるが、凛々しい熱血女子である。
軍の中で一番、面倒見がいい。特にしょっちゅう罠にかかる臣下のセツナを毎回助けにいっている。他にも毎朝セツナを起こし、枕元には次の日に着る服を置いているという。最初はセツナの言動に呆れることもあったが、戦闘では役に立っているため、特に気にしておらず、むしろ面倒を見ることに楽しみを感じている。この「軍の中で一番」はどっちかというと暗夜篇とDLC「絆の暗夜祭」の伏線でリョウマとタクミに何かがあった場合は女王になれる程の器もある他、主君を失ったまま戦ってきて、その感傷から立ち直り切れていない家臣には自分を次の主としないかと誘う事もある。
心ならずも離れて育つことになったカムイに対しては、特に思い入れが強く、スズカゼによって王城へ連れ戻されてきた時は、彼(彼女)をいきなり抱きしめて、当惑させていた。
より過激な言動で知られるあちらの王女に隠れがちだが、彼女も相当な溺愛ぶりを発揮する。特にカムイ♂の場合は…。
DLCでは一緒に居られなかった分、カムイを楽しませよう、喜ばせようと、普段の凛とした姿とは裏腹に、姉として張り切っている健気なヒノカの姿が見られる。
上記のとおり、カムイに対しては過保護気味であり、そのことで自分はおざなりにされていると感じているタクミからはあまりよく思われていない。
もちろんヒノカ自身は、タクミのことも大切な弟と思っており、支援を高めるとタクミと和解する。
カムイと入れ替わる形で白夜王国に拉致された義妹・アクアに対してもきょうだいとして大切に思っているが、ヒノカから見て、やや頼りないタクミやサクラと比べ、あまり構ってやれなかったことを申し訳なく思っている。
アクアは別に気にしておらず、ヒノカの気遣いに感謝している。
義母ミコトのことはイコナが母であった頃から面識はあったようだが物心が既についていた事もあり、新しい母としてなかなか受け入れる事ができずにいたが、今ではもうひとりの母として慕っている。
直属の部下が自然に毒を吐く修験者のアサマ・天然な弓使いのセツナと癖が強い。他のきょうだい3人が皆部下に恵まれているため、余計に目立つ。
しかも二人揃って前線向きではないため、戦闘になるとヒノカを守るどころか、逆にヒノカが前線に立って二人を守らなければならない事になる。
とことんマイペースな部下二人にはよく振り回されているが、同時に二人からは慕われている。武人気質のヒノカもひとりでやりたがる性格のため、忠臣とは程遠い性質の二人が丁度いいらしい。
なお、白夜王城に勤める家臣は基本的には家臣側で主を選ぶのだが、ヒノカの場合は中途で武人の道に転換したという経緯があるからか、二人の部下を自分からスカウトしている(半ば勘違いで)。彼女の部下だけ癖が強いのはそのせいだろう。二人の性格をよく調べず第一印象だけで選んでしまい、臣下にしてから思っていたのとは違うと感じてはいるものの、大切な臣下として扱っている。一方で、臣下がこんな調子なのは自分に威厳がないからではないかと悩んでいる。
暗夜篇では白夜王国の王都を防衛しており、必死の防衛戦もむなしく敗戦するもカムイは大切なきょうだいだからと彼女にとどめを刺すことはしなかった。
その代わりカムイはヒノカの薙刀を預かり、戦争が終了するまでどこかへ隠れるよう指示した。
薙刀を預かったのは『カムイがヒノカを討った』とガロンやマクベスに誤認させるためである(こうでもしなければガロンたちは彼女を始末しにかかるだろうし、当然カムイだって危ないからである)。だがその後マクベスに気づかれてしまい、カムイがマクベスと敵対する羽目になった。 暗夜篇終了後はサクラとともに戴冠式を見ていた。
なお彼女と決戦する章「白夜王女ヒノカ」では冒頭に専用のムービーが入るが、その内容ははるか上空で天馬から飛び降りつつタケコプターならぬヤリコプターをしながら名乗りを上げるというもの(関連動画参照)。彼女の武人らしい凛々しさが見られるシーンである。またこの章はタクミ、サクラに次ぐ鬼門と言える(彼女の龍脈による飛行ユニットの強化、アサマの杖、飛行対策のセツナなど)
暗夜の王女・カミラに対しては弟(妹)をたぶらかす女狐と蔑み、互いに舌戦を繰り広げる険悪な関係であったが、仲間となる透魔篇では苦手な裁縫を教えてもらうなど良好な関係を築いている。
かわいくて強い女の子が好きなカミラにとってはヒノカも好みのタイプのようで、カミラから送られる熱い視線には戸惑いつつも気に入られたことは良しとしている。
DLC「絆の白夜祭」での各子供との会話では、ヒノカの勇ましい一面が受け継がれている。また子供から夫との馴れ初めについて聞かれて赤面したりからかわれたりしている。
ユニット性能
初期クラスは天馬武者。過去作で言うペガサスナイトである。
能力傾向はなかなかのハイバランスであり、魔力以外はそつなく伸びる。また、天馬武者の長所である速さ・魔防の上限が高い(ついでに力の上限も高い)。
なお、両兄弟の中では唯一エリーゼと支援を組む事ができない。
参入時点で(白夜・透魔共に)既に同じ天馬武者のツバキがいるが、HP満タンを維持しないと全力を発揮できないあちらと違い非常に安定した性能の持ち主。
特に魔法防御が伸びやすく、終盤のソーサラーなどの魔法系の敵キャラに難なく対抗できる。「守りの薙刀」を持たせれば弓兵以外の壁役にもなれる。
パラレル先は槍術師で、メインウエポンが槍のまま運用できる他、習得できるスキルが攻撃及びデバフ両方揃うため、スキルを覚えさせてから天馬に戻すという運用もあり。
特に「槍の達人」や「破天」はダメージソースとなるため、優先的に会得したいスキルである。
また必殺と必殺回避に+10の補正がかかる槍聖にしても強力。移動力と飛行特性を失ってしまうが、弓・獣特攻がなくなる点は大きい。他に飛兵や竜脈要員に余裕があれば、槍聖のまま運用するのも良いだろう。
そのままクラスチェンジするのであれば聖天馬武者が妥当か。杖のレベルを上げておけば、いざという時味方ユニットを七難即滅で運搬したり、秋祭で支援することもできる。
金鵄武者の場合でも「天照らす」で味方を支援できる他、「天翔ける」で敵の飛行ユニットと互角以上に立ち回ることも出来る。
バディ候補は妹のサクラ(巫女)、アクア(ロッドナイト)、臣下のセツナ(弓使い)、カミラ(ドラゴンナイト)の四人。
魔力が伸びにくく、魔防が凄まじく伸びる能力傾向と、巫女及びその上位兵種で習得できる「魔の達人」や「魔法カウンター」といったスキルを考えるとサクラは若干噛み合わない。
アクアの場合は少し特殊で、天馬武者ではなくロッドナイトとなる。そのため、習得できるスキルは周囲の味方を強化できる「深窓の令嬢」や「戦闘指揮」といった支援向けのスキルが多く揃う。後述の個人スキルと合わせると大幅に味方を強化できるため、支援要員として使うならこちら。
セツナの場合金鵄武者がかぶるものの、「先手必勝」、「凶鳥の一撃」、「弓の達人」と攻撃力を増強させるスキルが揃う。そのため、弓をメインウエポンとする金鵄武者として運用する場合は、セツナとA+にするとベター。
透魔篇限定だが、カミラをバディにした場合は「死の吐息」「見下す者」でさらに攻撃型に転じることが可能。合わせて「剣殺し」を取得すれば、剣を使う敵に対して、さらに有利に立ち回れる。
固有スキルは周囲2マス以内の味方の与えるダメージが+2される「叱咤激励」。飛行ユニットという特性もあって単独行動になりがちなので、歩兵中心で部隊を組んでいると使いこなすのは難しい。その場合は槍聖の方が足並みがそろう分、生かしやすいだろう。
歩兵が多い白夜王国では貴重な飛行ユニットであるため、高い移動力を活かして白夜の竜脈使用要員としても活躍できる(他の白夜王族はカムイも含め全員が歩兵。ただし、タクミは風神弓の効果で歩兵ながら高い機動力を持つ)。
暗夜編ではカムイと2回戦う。終盤では専用スキル「翼盾」により弓特効によるダメージ増加が無効化されてしまう。
透魔編ではカムイと戦わず、リョウマと共に加入する。
彼女の名を冠した「ヒノカの紅薙刀」は薙刀ながら守備と魔防が少し下がる反面、回避が上がり威力もそこそこという標準的な武器である。
TCG「ファイアーエムブレム0」では戦闘力30の味方に関するスキルを持って登場。第3弾ではメイドになっている。
外部出演
ファイアーエムブレムヒーローズ
紅の戦姫 ヒノカ
属性 | 青 |
---|---|
武器種別 | 槍 |
移動タイプ | 飛行 |
武器 | 勇者の槍+→ヒノカの紅薙刀(専用) |
奥義 | 烈風 |
A | 守備の覚醒3 |
C | 飛刃の鼓舞 |
他の白夜きょうだい共々初期から登場。
通常バージョンのステータスはHP、攻撃が高めで攻撃は18年10月現在でも槍の飛行ではティアモ、エストと並んで最高値を誇る反面、守備と魔防がやや低く速さも並程度しかない。
勇者の槍を持つため速さに関係なく二回連続攻撃可能だが、当初よりヒノカと攻撃が同値で同じ武器を持つうえ速さが高く、速さ-5になる勇者の槍を持っても追撃が見込めるティアモという強力なライバルも居たことで評価は良くなかった。
現在はアップデートで専用武器の『ヒノカの紅薙刀』が追加され、歩行か飛行の味方が2マス以内にいると自分の攻撃速さが+4されるようになり、アタッカーとしてはティアモとは違った強さを持つようになった。
さらに特殊効果の方を錬成すれば2マス以内に飛行か歩行がいればヒノカの隣接へと移動可能。聖印の『空からの先導』を付ければ歩行、飛行、重装と3つ動かせるようになる。
弱点は魔防と守備がやや低めであり、飛行特攻には注意が必要。速さも中途半端なため追撃されやすい。守備の覚醒3はあまり必要ないスキルなため継承は必須である。
飛刃の鼓舞は貴重なスキルであり、専用武器の効果も相まって飛行パーティや混合パーティに使うのもアリ。
なお、「歩行と飛行」に指定しているのは白夜軍に騎兵や重装兵がいないためと考えられる。
蒼天の戦姫 ヒノカ
属性 | 無 |
---|---|
武器種別 | 弓 |
タイプ | 飛行 |
武器 | 戦姫の和弓(重装特効)(専用) |
奥義 | 月光 |
A | 攻撃速さの絆3 |
B | 編隊飛行3 |
C | 飛行の先導3 |
2018年4月に実装された金鵄武者バージョン。ヒーローズでは初の弓飛行ユニット。
通常版のヒノカと比べて守備と体力は落ちているが速さと攻撃と魔防が高め。専用武器は弓共通の飛行特効に加えて重装にも特効が入り、攻撃の大紋章2と速さ3の複合スキル。パッシブは総じてサポートやアタッカーとなっており、近くの味方飛行の隣に移動できる編隊飛行と周囲2マス以内の味方の飛行ユニットはヒノカの隣接へと動かす飛行の先導を併せ持っているため飛行統一で活躍。
ただ重装特攻であっても自身が優劣が付かない黒属性故、特攻倍率は1・5倍で固定なので耐久力が高い相手は倒しきれない事も多い…と、いうか相手にする重装は揃いも揃って守備が高く、魔防が低めという耐久なので、かなり工夫をしないとほぼ全員が倒しきれない
さらにヘクトルやゼルギウス、ハーディンなど遠距離反撃を持っている相手だと守備が低い事も響いており、反撃されたらまず一撃で倒されてしまうだろう。
特に重装は移動力の低さを遠距離反撃の継承でカバーする事が多いため遠距離反撃持ちばかりで活躍出来ない事も多い…と、言うか基本構成では遠距離反撃してくる重装にはフォロー無しではまともに戦えない…
また飛行ユニットなので、弓も弱点であるため聖印の『アイオテの盾』で少しでもカバーは必須。
弓殺しやレイヴン系も苦手と弱点ばかりが目立ち、評価は思わしくない。
一応フォローしておくと魔防はそこそこあるのでレイヴン持ち以外の魔法キャラ相手なら強めに出れるし、重装魔法タイプのキャラには滅法強い。
遠距離反撃される相手にも持ち前の速さを活かして自身のHPが一定以下の時、追撃可能なら相手の反撃を挟まず追撃が出来る「攻め立て」を使う事で殆どの重装を倒しきれるようになり格段に使いやすくなるだろう。プレイヤーのセンスが問われる英雄であるといえる。
戦姫の休息 ヒノカ
属性 | 緑 |
---|---|
武器種別 | 暗器 |
タイプ | 飛行 |
武器 | 神泉の風呂桶+(竜特効) |
補助 | 引き寄せ |
A | 攻撃速さの絆3 |
B | 攻撃速さの連携3 |
C | 先導の伝令・天3 |
2019年1月に登場した温泉の超英雄。白夜暗夜きょうだいでは唯一最後まで超英雄が登場していなかったが、ようやく登場した。
通常版と比べると速さが少し上がった分、攻撃が少し落ちた。
武器の「神泉の風呂桶」は竜特効を持ち、マムクートの「守備か魔防の低い方でダメージ計算」と神罰の杖の効果を無効にする。
先導の伝令・天はターン開始時に隣接する味方飛行に「周囲2マス以内の仲間ユニットの隣接マスに移動可能」という効果を付与する。編隊飛行と曲技飛行の効果を同時に与える事ができ、味方の移動に幅を持たせられる。自身は攻撃速さに関係するスキルを複数持つアタッカーかつサポート型。
弱点は通常版同様に守備の低さと飛行特攻には注意。さらに緑属性であるため赤属性相手だとほぼ一撃で倒されてしまうこともあるため、警戒しながら行動しよう
ファイアーエムブレム無双
クラスは天馬武者→聖天馬武者。
武器は槍で、専用武器は「ヒノカの紅薙刀」。クラスチェンジすると祓串(杖)が使える。
飛行ユニットゆえに移動力が非常に高い。攻撃は広範囲の敵を巻き込むようなものが多く、移動から攻撃にそのまま移行できるのも特徴的。
強1は周囲の敵を巻き込みながら上空へ突き上げる技で、攻撃をすることで溜まる専用のゲージが残っている間は、空中攻撃を出し続けることができ強敵のスタンゲージを削るのに有効。
無双奥義やデュアル奥義では先述のヤリコプターで竜巻を起こして周囲の敵を巻き込んで攻撃する。
やはり弓が弱点なのでアーチャーには細心の注意を払いたい。アーチャーは攻撃範囲が広く多段ヒットする攻撃を持つので、不用意に近づけてしまうとあっという間にやられてしまう。敵にアーチャーがいる場合は、先に他のキャラで片づけておくと安心して戦える。
なお、奥義を除く全ての攻撃の性能は同じくペガサスナイトのシーダやティアモと同じ。彼女たちとはデュアル奥義などで専用の掛け合いがある。