構造
旧スクと違い、スカート部分が胴体を一周しており、ランニング状の上半身部とブルマ状の下半身部に分かれていると思えば構造を理解しやすい。
上半身部と下半身部は裏布で間接的に繋がっているので、上半身部と下半身部のどちらか一方を脱ぐことはできないワンピース構造である。
下半身部と繋がった裏布があるので、上半身部は脇の下まで捲り上げることは可能だが肌を露出することはできない。
また、前の二本の縫製(いわゆるプリンセスライン)は存在しないのが一般的のようだが、存在するモデルがあった可能性も高い。
タンク・スーツ
このスカート状の構造は、もともと1920年頃に流行した、「タンク・スーツ(タンク=水槽、室内プールの意)」というタイプの水着の構造である。
1936年のベルリンオリンピックでも、このタイプの競泳水着が使用されていることが写真で確認できる(この競泳水着には前面のダーツ線、所謂プリンセスラインも存在するようである)。
余談だが、「タンクトップ」という衣服の名称も、「タンク・スーツのトップ(上着)のみ」という意味で名付けられたものらしい。
セパレートタイプの旧々スク水
スクール水着にはランニング状の上半身部とブルマ状の下半身部が完全に分かれた、セパレートタイプのものが見られることがある。
これらは近年になって生まれたものである可能性が高く、厳密な意味での旧々スク水ではないと思われるが、外観上これらを旧々スク水と呼ぶ場合もあるようだ。
過去にも存在した可能性もあるが、確認はとれていない。
創作物における旧々スク水
創作物においては、旧スクの構造を誤認して旧々スクのようにお尻側に水抜きが描かれている場合が多々ある。
よってその場合プリンセスラインが描かれる場合が多い。
また、二次元にのみ存在するスク水として、意図的に描かれている場合もあると思われる。
pixivでは、そういったイラストにフォローの意味合いを込めてこのタグが付けられているケースも見受けられる。