構造
一般的なワンピース水着の形状で、旧型スクール水着(旧スク)のような、お腹の水抜きの分割線は存在しない。
このため旧スクの「ダブルフロント」に対して「シングルフロント」と呼称することもある。
背面の形状はUバックの他、Yバック(レーサーバック)を採用したモデルも多い。
前面縫製線(所謂プリンセスライン)は有る物も無い物も存在する。
生地
ナイロン、ポリエステルを100%使用した伸縮性に乏しいものが一般的だったが、近年は競スクと同等の生地を使用した製品も見られる。
補足
スクール水着の中でも旧型スクール水着はイラストなどで描かれることが特に多く、その認知度が非常に高い。
しかしそのイメージが強すぎるためか、旧スクの構造に当てはまらないものが一緒くたに新スクであるとされることがある。
特に競泳型スクール水着(競スク)は新スクと混同・同一視されることが多いが、新スクと競スクでは構造的差異が大きいため、服飾業界や愛好家の間では明確に区別されている。
大雑把な分け方としては肩紐が太く材質が本体と同じものが新スク、肩紐が細いパイピングであるものが競スクと捉えてよいだろう。
現状
以下のような欠点があるため、2010年以降教育現場ではより新しい構造の物(特にセパレートタイプ)に置き換えられつつあるが、一方で最も一般的な水着の形状であり、シンプルな構造故に安価でもあるため、ブルマーのように淘汰されるようなことには至っていないようである。
- ハイレグほどでないにしろ太ももを露出するうえ、セパレート構造ではないために用便の際に、場合によっては全裸になる必要があり、(特に思春期で多感な年頃であれば)着用者の羞恥心を伴う。
- 全身にフィットする構造のため、体格が変わると不快感ないし着用困難となる。成長期にはほぼ毎年買い替えか予め大きなサイズを購入し肩紐を詰めて使用するなどの工夫が必要。
- 股布が上半身に強く引っ張られる構造上、材質によっては体の線が浮き出やすい。このためアンダーショーツによる対策も必要になる。