構造
- 旧スクと違い、スカート部分が胴体を一周しており、タンクトップ状の上半身部とブルマ状の下半身部に分かれていると思えば構造を理解しやすい。
- 上半身部と下半身部は裏布で間接的に繋がっているので、上半身部と下半身部のどちらか一方を脱ぐことはできないワンピース構造である。
- 下半身部と繋がった裏布があるので、上半身部は脇の下まで捲り上げることは可能だが肌を露出することはできない。
- また、前の二本のダーツ線(俗称:プリンセスライン … 正しい使用法ではないので注意)は存在しないのが一般的のようだ。
- メーカーによってはフロント部分のみ二重構造にしつつも裏側に所謂「水抜き」がなく胸の辺りで完全に縫合にされたもの、股布がプリンセスラインではなく両脇の裁縫線で連結されたもの、股布がプリンセスラインで連結されているが「水抜き」が閉塞されたもの等の折衷型も製造されている。
歴史
- もともとは1920年頃に流行した、「タンク・スーツ(タンク=水槽、室内プールの意)」というタイプの水着の構造である。
- この頃は男も「胸を露出することは恥ずかしい」とされており男性の競泳選手も着用している。
- 余談だが、「タンクトップ」という衣服の名称も、「タンク・スーツのトップ(上衣)のみ」という意味で名付けられたものらしい。
- また、レジャーで着用する女性用水着にも短いスカートを持つ「キルト式水着」というものが登場している。
- 一方で所謂下半身が二重構造でない新スク型の競泳水着も当時の写真で確認できるため旧々スク型旧スク型新スク型が併存していたことが考えられる。
現在
- 旧スクと異なり現在では学販用として見かけることは無くなった。だがコスプレ用として製造されている事がある。
- しかしながら、現代ではスカート付きスク水などが登場しておりかつての旧々スクと構造が近くなっている。
創作物における旧々スク水
- 創作物においては、旧スクの構造を誤認して旧々スクのようにお尻側も二重構造として描かれている場合が多々ある。よってその場合後ろにプリンセスラインが描かれる場合が多い。
- また、二次元にのみ存在するスク水として、敢えて描かれている場合もあると思われる。pixivでは、そういったイラストにフォローの意味合いを込めてこのタグが付けられているケースも見受けられる。