概要
2ちゃんねるの雑談目的の掲示板ニュース速報VIP板において、2006年6月に「俺の先祖は恐ろしい人物かも知れない…」というスレが立てられた。
曰くスレ主の家から約200年前の古い書物が見つかったのだが、そこには奇妙な絵が描かれていた。
共に書かれる古文書特有の文字などからは全文は判明しないが、どうも「食人」などの記述が見られる。
更に、表題イラストに見られるような黒い餓鬼のような骸骨のような不気味な者が、集団で何かを捕え、荒々しい形相で餅つきのように何かを突いていたり、あるいは何かを食べていたりする。
雰囲気はあまりにもおどろおどろしく、画像がうｐされるや否やスレはそのいかにも曰くありげな絵に対し様々な考察をするようになる・・・。
スレ住人の考察
絵や、その後のスレ主による墓の調査などから、スレでは最終的に以下の結論に辿り着くと想定された。
- これはスレ主の先祖の村の食人の記録を示したものである
- 村民は旅人を優しい顔で泊めつつ、翌日には打って変ったようになり彼らを食べてしまったのだ
- 少なくとも絵が描かれ事件が発生したのは文政年間と推定される
- その恐ろしさはまさしく鬼のようであったと考えられる
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衝撃の事実
実はスレ主による釣りであることが判明。内藤ホライゾンの有名なAA「ブーン」を描いたイラストと共に釣り宣言が成された。
もっとも釣りに使用した紙自体は本当に文政時代頃の古いものらしく、障子や襖に使われていたものらしいとは言え年代ものの紙を惜しげも無く使い、更にはスレの誰もがすっかり騙されたいかにもな字体・秀逸なイラストも相俟って非常にクオリティの高い釣りとなった。紙の端がボロボロなのは張り替えで剥がしたものを再利用したらしい。長い年月で熟成されている為リアルさが増していたのである。
ちなみに先祖が遺していた記帳(これも本物)を織り交ぜる事でネタにリアリティを与えるエッセンスとなっていた。
現に表だって怒る人がいるわけでもなく、宣言後は一転してスレ主への賞賛にスレが包まれたほどである。
全盛期のVIPにはこのようにくだらないことに全身全霊をかけて挑む人が確かに存在したのだ。現在でもこのスレは「名スレ」として語り継がれている。
スレ内では表題イラストのAAまで作られ、名前が募集されていたが、釣り宣言もあってその名前は表題の通り「釣神様」と名付けられたのだった。
余談
スレ主「手ぬぐい男」氏はその後も「家に近付く謎の白装束男」などの高クオリティな釣りをいくつか行っていたようだ。
